あの日本人ドイツ兵グループの1人の正体が "古森善五郎" 氏と判明
 東部戦線に従軍した唯一の日本人とされる軍医、古森善五郎氏とは?

 WWIIサバゲイベント「ヒスサバウエスト16」
 2017年3月18日・19日、和歌山県 バトルランド-1 にて開催予定

 WWII日ソ戦リエナクトイベント「Reenactment 満州1945」
 開催計画中!

2014年03月24日

実物:WWIIドイツ軍 M30ガスマスクコンテナ

今回はドイツ軍が1930年に採用したM30ガスマスク用の収納缶、ガスマスクコンテナの実物をご紹介します。


これはドイツ軍をしなくなった知人から受け継いだもので、当初はどこかの複製品だろうと思っていました。
しかし、メーカーが気になって調べたところ該当するメーカーがなく、本体を色々見ていく内に見慣れた形状でないこともわかりました。
戦後の西ドイツ軍か東ドイツ軍のものかとも思いましたが、イベントでドイツ軍に精通する方に確認をお願いした結果、1930年に採用されたガスマスクコンテナの実物と判明しました。
ただ実物はコンテナだけで、ストラップはオリジナルではなく類似品(西ドイツ軍のもの?)です。


正面です。
これはいわゆる「ショート缶」と呼ばれるタイプで、長さは約26cmです。
それにしても、相変わらずピントがズレていますね…。


反対側です。


蓋の開閉ラッチです。


左側面から見た開閉ラッチです。


開閉ラッチのつまみを上げるとロックが外れます。


ロックを外した状態です。
この構造は簡単に開閉ができる反面、ロックが外れやすいという欠点を持っていることから、1937年採用の新型ではストラップを引っ張るタイプの開閉ラッチになります。


蓋(及び底)の直径は約12cmです。


中は特に細工もなくシンプルです。
空っぽでは寂しいので、ガスマスクが手に入りましたら入れてみたいですね。
ちなみにK氏のガスマスクコンテナ(ロング缶の複製品)は物入れと化していますが、確かに便利です(笑)
当時も中身を捨てて物入れにしていた例があったそうですが、見つかった時は大変でしたでしょう…


蓋の裏にはガスマスクの予備レンズ入れがあります。


レンズ入れの蓋を開けた状態です。


また、赤で囲んだ部分には塗装の影響で非常に見にくいですが、刻印があります。
そこには「1934」の数字と、判別できない何かの刻印(「W」の上に「6」があるように見えます)が1つあります。
1934は製造年なので、このガスマスクコンテナは1934年製になります。


底です。


ここには手書きの数字とスタンプがあります。
「34」の数字は管理番号でしょうか?

その下にはヴァッフェンアムトのスタンプと判別できない文字スタンプがあります。
不明の文字スタンプは「○I.5(「○」は判別できない文字、「I」は「I」の大文字なのか「L」の小文字なのか「1」なのか不明)とあります。

さらにその下には「38」のスタンプがありますが、この数字はヴァイマル共和国軍(Reichswehr)時代に支給後、ドイツ国防軍(Wehrmacht)に改称後の1938年に再支給されたという意味と思われます。


次はコンテナを離れてショルダーストラップです。
このショルダーストラップはオリジナルではなく別の類似品が付けられています。
ドイツ軍に精通する方が所有する実物ストラップを触らせて頂いたのですが、生地が薄く、文字通り「ペラペラ」ですぐに切れてしまいそうなものでした。
この類似品のストラップは生地が厚く頑丈です。


類似ストラップについている長さ調整用の金具です。


ウエストベルトに引っ掛ける金具の付いたストラップもオリジナルではなく類似品です。


金具の正面です。


右側面です。


裏面です。



まさか実物とは思っていませんでしたので、今回の事実は大いに驚きました
ガスマスクコンテナ本体の塗装もオリジナルとのことでして、そう考えますとこの個体の状態はかなり良好だと思います。
ロング缶(M38)が採用されてからのショート缶は更新によって次第に一線部隊での数を減らしていきますが、終戦までロング缶と共に使用され続けました。
また、採用の古い旧型のガスマスクはコンテナと共に民間に払い下げられて使われるという例もあったそうです。

これにて「実物:WWIIドイツ軍 M30ガスマスクコンテナ」の紹介を終わります。