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Posted by ミリタリーブログ at

2014年02月11日

複製 / レプリカ:WWIIドイツ陸軍 日本人義勇兵シールド

今回は第二次世界大戦におけるドイツ陸軍の日本人義勇兵が軍服に取り付けていたとされるシールドの複製品をご紹介します。




この2枚の写真は以前より正体不明のアジア人将校が写っているとしてネットに流れている写真です。
そのアジア人将校が右袖側面に付けているシールドが旭日旗ということから「日本人ドイツ兵」として伝わっています。

何からスキャンされた写真なのかも謎に包まれ、「1945年4月のベルリンで撮影された、在ドイツ日本大使館職員の軍服姿」などの憶測もありましたが、この写真の正体は2012年に出版された「枢軸同盟国 軍装写真集 ドイツ国防軍編(著:ゆめみ~あい別館)」にて撮影時期や場所など背景の一部が判明しました。

同書には旭日旗のシールドを鮮明に確認できる別写真が掲載されており、非常に興味深いものです(著者様いわく、海外でその写真が売っていたとのこと)。
あまり細々と書くと色々アレとなりますので「続きは本を読んでね!」となりますが、その写真を撮影した人が裏に書き残したメモに「日本人義勇兵がいるのは珍しい」という内容があることから、現地のドイツ兵は彼らのことを日本人義勇兵として認識していたのでしょう。

実際はどうだったのでしょうかね?
今後の研究の進展が楽しみです。







前置きが長くなりましたが、こちらがそのシールドの複製品です。

2012年12月に開催されたコミケ85で「枢軸同盟国 軍装写真集 ドイツ国防軍編」が販売された際は購入特典としてブース製のこの複製品がついていましたが、知るのが遅すぎました(知っていたとしても行けませんが)。
ならば資料として同書を買おう、と思い通販サイトを巡っても知るのが遅すぎましたので売り切れ再入荷未定でお手上げです。

ということでネットにあった断片的な情報を元に型紙を作り、経費削減のため母親に丸投げ依頼して製作してもらいました(改めましてありがとうございます)。
ちなみに総手縫いです。


カンプバタリオン!!製M43野戦服に縫い付けてみました。
正規の取り付け位置がわからなかったため、左袖に付けている伍長勤務上等兵シェブロンと同じ位置にしました。


取り付け位置の拡大です。

写真で残されている日本人義勇兵とされる人物は全員将校軍服を着ており、また小林源文氏の情報によると「全員訓練中の軍医」とのことなので上記写真の組み合わせが実在したのかは疑問点がつきますが、個人的にお気に入りなので取り付けています(笑)

なお製作したシールドですが、「枢軸同盟国 軍装写真集 ドイツ国防軍編」を読む機会があった際に掲載写真を確認して比較したところ、一番目立つ部分のデザインを間違えていることが判明しました(泣)

大体の形になればいい」という方向で型紙を作ったので細かいディティールの違いは気にしていませんでしたが、「旭日の "日の丸" が真ん中にある」という事実は痛恨のリサーチミスでした。

次回製作することがありましたら、忠実なデザインで製作したいですね。
(その時はお店でオーダーメイドを考えています)

以上で「複製:WWIIドイツ陸軍 日本人義勇兵シールド」の紹介を終わります。





…しかし、冒頭2枚の写真に写る日本人とされる人物は一体誰なのでしょうね。
ドイツに渡り、さらに将校軍服を着る程ですから、それなりの人(尉官以上で、さらにドイツ語にも精通?)とは思うのですが全然わかりません。