2014年08月20日
日本陸軍 毛布の巻き方 九九式背嚢(蛸足背嚢)取付時
今回は九九式背嚢(蛸足背嚢)に毛布を付ける際の巻き方をご紹介します。
「巻き方」と一言で言いましても、方法はいくつかありますので、今回の巻き方はその中の一例になります。
なお、使用する毛布は実物です。
※記事では「九九式背嚢用の巻き方」としていますが、それ以前の旧型背嚢でも使えると思います。
まず毛布を目一杯広げます。
毛布はかなり大きいですので、広い場所で広げましょう。
この際、表面を上にするのが通常ですが、肝心な私が表裏の基準を把握していませんので、写真右下にある星マークがある方を表と仮定して進めます。
(検定印と記名欄がある布は剥がされています)
これは「汚れをなるべく表側につけない」という理由から来ており、外套などの畳み方にも共通しています。
写真で言うところの上面と下面を、毛布の真ん中ラインに合わせて内側に畳みます。
両側面を内側に畳みます。
畳む程度ですが、九九式背嚢に合わせる分には、畳んだ際の横の長さが約1mあればOKです。
正方形にする必要はありません。
下面から上面に向けて内側に巻いていきます。
巻く際はなるべくシワができないようにするのが見栄えをよくするコツです。
上面付近まで巻きましたら、上面にある、左右から内側に畳んだ方の側面の上面縁を少しだけ内側に畳み、三角形を作ります。
これがポケットになり、下から巻いてきた方をその中に入れます。
拡大するとこんな感じです。
ポケットの中に巻いてきた方を入れます。
巻きが緩い場合は適時調整してください。
ひっくり返すとこんな感じです。
上手くいくと毛布の両端はこんな感じになります。
巻いている部分が隠れていますね。
最後に両端の形状を綺麗に整えれば完成です。
まだまだ練習中ですので見た目はイマイチですが、流れはこんな感じです。
いつ頃から現れた巻き方かはわかりませんが、時代によって巻き方も色々あるのでしょうかね?
以上で毛布の畳み方のご紹介を終わります。