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2014年08月24日

日本軍 陸訓第二号 決戦訓 原文と現代語訳

昭和20年(1945年)4月8日、本土決戦に向けて陸軍大臣 阿南惟幾大将が陸訓第二号で示達した訓令の原文(※参考にしたのは当時の書き写し)と、その現代語訳です。
ふと原文を読んだ際に「現代語訳にしたらどんな感じになるのか」と思い作ってみました。
かなり意訳していますが、原文よりは(多分)幾分読みやすくなっていると思います。

※原文の旧字体は、お使いの環境によっては正常に表示されない場合があります。





【原文】
決戰訓

仇敵擊滅ノ神機ニ臨ミ、特ニ皇軍將兵ニ訓フル所左ノ如シ。

一、皇軍將兵ハ神敕ヲ奉戴シ愈々聖諭ノ遵守ニ邁進スヘシ
聖諭ノ遵守ハ皇國軍人ノ生命ナリ。
神州不滅ノ信念ニ徹シ、日夜聖諭ヲ奉誦シテ之カ服行ニ精魂ヲ盡クスヘシ。
必勝ノ根基茲ニ存ス。

二、皇軍將兵ハ皇土ヲ死守スヘシ
皇土ハ天皇在シマシ、神靈鎭マリ給フノ地ナリ。
誓ツテ外夷ノ侵襲ヲ擊攘シ、斃ルルモ尚魂魄ヲ留メテ之ヲ守護スヘシ。

三、皇軍將兵ハ待ツ有ルヲ恃ムヘシ
備有ル者ハ必ス勝ツ。
必死ノ訓練ヲ積ミ、不抜ノ城壘ヲ築キ、鬪魂勃々、以テ滅敵必勝ノ備ヲ完ウスヘシ。

四、皇軍將兵ハ體當リ精神ニ徹スヘシ
悠久ノ大義ニ生クルハ皇國武人ノ傳統ナリ。
挙軍體當リ精神ニ徹シ、必死敢鬪、皇土ヲ侵犯スル者悉ク之ヲ殺戮シ、一人ノ生還無カラシムヘシ。

五、皇軍將兵ハ一億戰友ノ先驅タルヘシ
一億同胞ハ總手是皇國護持ノ戰友ナリ。
至嚴ナル軍紀ノ下、戰友ノ情誼ニ生キ、皇軍ノ眞姿ヲ顕現シテ率先護國ノ大任ヲ完ウスヘシ。

右ノ五訓、皇軍將兵ハ須ク之ヲ恪守シ、速カニ仇敵ヲ擊滅シテ、宸襟ヲ安ンシ奉ルヘシ。





【現代語訳】
決戦訓

仇敵撃滅の神機に臨むにあたって、特に皇軍将兵に訓することは左の通りである。

一、皇軍将兵は神敕を謹んで頂き、いよいよ聖諭の遵守に邁進するべし
聖諭の遵守は皇国軍人の生命である。
神州不滅の信念に徹し、日夜聖諭を奉誦して、これを行うことに精魂を尽くすべし。
必勝の根本はこの場所にある。

二、皇軍将兵は皇土を死守するべし
皇土は天皇の領域であり、神霊が鎮座なさる地である。
誓って外国からの侵攻を撃退し、斃れた者も魂魄を留めてここを死守するべし。

三、皇軍将兵は十分な備えがあることを頼りにするべし
備えを持っている者は必ず勝つ。
必死に訓練を積み、強固な城塁を築き、勃々たる闘魂を持ち、これをもって滅敵必勝の備えを完うするべし。

四、皇軍将兵は体当たり精神に徹するべし
悠久の大義に生きることは、皇国の武人の伝統である。
軍を挙げて体当たり精神に徹し、必死に敢闘し、皇土に侵入する者はことごとく殺戮し、一人も生還無きものとするべし。

五、皇軍将兵は一億戦友の先駆となるべし
一億同胞は総じてこの皇国を尊んで守護する戦友である。
至厳なる軍紀の下で、戦友の人情や誠意に生き、皇軍の真姿をはっきり現し、率先して護国の大任を完うするべし。

右の五訓を、皇国将兵は当然これを遵守し、速やかに敵を撃滅して、天子のお心に安心を差し上げるべし。