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Posted by ミリタリーブログ at

2015年03月11日

WWIIドイツ軍 海外製 複製 / レプリカ - ガスシートケース


今回はドイツ軍が毒ガス攻撃対策で導入していたガスシート(ガスケープ)を入れるケースの複製品をご紹介します。


【元写真:海外フォーラムから拾ってきた写真:第13SS武装山岳師団「ハンジャール」(クロアチア第1)】

正面についていたり、


【元写真:海外フォーラムから拾ってきた写真】

ガスマスクコンテナに縛着されていたりする、アレです。


こちらが複製品です。
ガスシートケースは時期によってバリエーションがありますが、この複製品は初期のゴム引き布バージョンがモデルとなっています。
サイズは約220 x 165mm で、初期型に見られるサイズで再現されています(後のバージョンはこれより大きくなります)。
中に入れるガスシートはまだ所有していませんので、気泡緩衝材を入れています。


裏側です。
ガスマスクコンテナのストラップを通すループが2つあります。
ループの部分もゴム引き布になっていますが、私が見た資料が悪かったかもしれませんが、ループがゴム引きになっている実物写真は見当たりませんでした(普通の布)
実際のトコロはどうだったのでしょうかね?


フタの拡大です。
2つのスナップボタンはフィールドグレーで塗装されています。


裏返してみました。
内側はゴム引き加工されていませんね。


反対側です。
ループの部分にはゴム引き布での当て布がついています。


ゴム引き側の生地の拡大です。
この複製品は新品で購入したのですが、ゴム引き布の部分はまばらな色になっており、ウェザリングが入っているかのような感じです
ロットの関係なのかはわかりません。


裏側です。
ゴム引き布バージョンはコットン生地で作っていたそうですが、コレってコットンなのでしょうか・・・?


実物を触ったことがないので何とも言えませんが、この複製品の生地は厚さが約0.5mmと、かなり薄いです
ループの厚さも変わらず、一応折り返してはいるものの強度に不安があり、擦り切れそうな感じです。

装着方法については既に別記事で扱っていますので詳細は省きますが、制式なものでは以下の3種類があります。


一番最初に制定された装着方法です。


1940年3月18日に改正された装着方法です(1940年式装着方法)。
胸元に置くのは変わりませんが、ループへの巻き付けが増えました。


1942年12月11日に改正された装着方法です(1942年式装着方法)。
装着位置がガスマスクコンテナ側になりました。

【記事リンク】
・WWIIドイツ軍 ガスシート(ガスケープ)ケースの装着方法考察 その1(実演有):http://uag.militaryblog.jp/e590189.html
・WWIIドイツ軍 ガスシート(ガスケープ)ケースの装着方法考察 その2(実演有):http://uag.militaryblog.jp/e623572.html
・WWIIドイツ軍 ガスシート(ガスケープ)ケースの装着方法考察 その3(実演有):http://uag.militaryblog.jp/e623804.html




当時の写真でも多く見受けられる、装具ベルトを使用してガスマスクコンテナに縛着する装着方法は禁止されている方法であり、現場に向けられた改善通達が何度も出されていました
個人的な考察ですが、編成完結式など、着装の乱れに厳しい場面では制式な装着方法をしていたと思いますので、WWIIイベントなどでそういった場面がある時は時代に似合った制式な着装をする方が一層見栄えがよくなると思います(重装サスペンダーなどと同じ感じですね)。

WWIIドイツ軍 海外製 複製 / レプリカ - ゴム引き布製ガスシートケース」についてはこれで以上です