2014年12月22日

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】
名称:三八式騎銃(Wikipedia
タイプ:エアコッキングガン
メーカー:個人ガンスミスM様
ベース:東京マルイ VSR-10 リアルショック エアコッキングガン
全長:約966mm
重量:2,600g(スリング・マガジン込み)
写真受取日:2014年9月30日(火)
撮影場所:個人ガンスミスM様工房





個人ガンスミスM様から新作の「三八式騎銃(騎兵銃)」の写真を頂きましたのでご紹介します。
開発に関するお話も聞いていますので、それも合わせてお話していきます。

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】
左側面です。
外装各部はタナカ製 三八式騎銃 ガスガンの寸法をベースとし、さらに実銃に近くなるように形状調整が加えられています。
ストックはもちろん木製、リアルウッドです。

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】
右側面です。
銀色に輝くボルトを見ると「ああ、VSR-10かAPS-2をベースにしているんだな」と感じます。

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】
右側面から見た着剣装置周辺です。
タナカ製のこの部分はアウターバレルが実銃より長いため銃剣を着剣しようとすると途中で引っかかってしまいますが、個人ガンスミスM様製の同部分は実銃同様の寸法になっているため、カチッと着剣することができます
素材はアルミで、強度にも問題はありません。
クリーニングロッドはイモネジを外すことで脱着できます。

この部分は六研製の頃から変わっておらず、三八式騎兵銃のトイガンの不思議の1つとなっています。
一説では「寸法を変えて実物銃剣を着剣できないにするための処置」と言われていますが、1971年(昭和46年)に三八式騎銃 モデルガンと同時発売された三八式歩兵銃 モデルガン及び後にバリエーション展開した日本軍小銃の銃身は延長されておらず、タナカ製に至る現在も三八式騎銃だけはそれを貫いています

ちなみに三八式歩兵銃のモデルガン第1号は1965年(昭和40年)発売の中田商店製(製造は旧・ミロク銃器製作所とのこと)だそうです。

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】
左側面から見たリアバンド周辺です。
こちらもアルミ製です。
写真右側の木製ストックにスリットのような隙間がありますが、これはホップ調整用の溝で、ここに六角レンチを入れて調整するそうです
VAR-10と同じ構造でしたら、おそらく六角レンチを差し込み前後に動かすものと思われます。
必要最低限のデフォルメで外観に与える影響も抑えています。

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】
リアサイトはしっかり可動します。
レシーバー左側面にはVSR-10の刻印が残っています。

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】
右斜め上から見たところです。
レシーバーは大胆に加工し、VSR-10の面影はほとんど消えています。

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】
ボルトハンドル周辺です。
セーフティーノブのチェッカリングは省略されていますが、可能な限り実銃の形状を求めた造形となっています。
ボルトハンドルも新規で作られています。

リアルショックをベースに作られた個体では、時折「射撃時の衝撃に部品が耐えられず破損したので衝撃をオミットした」というトラブルを聞きますが、こちらの各部は衝撃に十分耐えられる強度で作られているので気にせずガンガン撃てます。

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】
左斜め後ろからのバットプレート周辺です。
スリングスイベルはフロントバンド同様強度はしっかりしており、実際にスリングを通して吊っても問題ありません。
バットプレートも同様です。
画像では確認しにくいですが、ストックの上下二分割接合も再現されています。

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】
次は給弾ルートについてです。
VSR-10をベースにライフルを作る上での大きな障壁となるのがマガジンで、そのままの構造を使用しようとするとマガジンとマガジンリリースボタンが下側で露出するため、外観に大きな影響を与えます。

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】
それを解決するため個人ガンスミスM様が採用したのはショットシェル式です。
マガジンハウジングと一体化させたベースプレートの近くまで給弾ルートを延長し、ベースプレートを閉めるとショットシェルも隠れるようになっています。
その代償として給弾ルート内での残弾が増えるため残弾処理が少々面倒になりますが、外観に与える効果は絶大です。
ベースプレートをマガジンの蓋にするという方式はK.T.W.製でも採用されていますね。

ただ、K.T.W.製の三八式系列は実銃同様ベースプレートが完全に外れてしまい紛失の危険がある一方、個人ガンスミスM様は九九式系列と同様のヒンジ式にしています

ショットシェルは弾薬盒に無加工でスッポリ入り、嵩張るものでもありませんので携行にも便利ですね

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】
VSR-10ベースにおける多くの試みが新たに搭載された意欲的な作品「VSR-10改造 三八式騎銃 リコイルショック付き」、今後の作品も楽しみです。
個人的にですが、新次元システムをさらに搭載すると「WWII期のボルトアクションライフルでリアルウッド、部品の大部分が金属製、リコイルあり、さらに銃声も聞こえる!」という感じで、より興味深いものになりそうです。











【参考動画:東京マルイ【ガンサウンド搭載】VSR-10 プロハンターG】YouTube











【参考動画:Firing the Japanese Arisaka Type 38 Carbine】YouTube










個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】
【陸軍落下傘部隊装備に身を包み、個人ガンスミスM様製 三八式騎銃を構えてご満悦のT氏】





個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【突撃! 俺のトイガン】」はこれで以上です。




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