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2014年12月25日

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 一〇〇式機関短銃 前期型 電動ガン 2012年9月生産型 2014年5月改修版


名称:一〇〇式機関短銃 前期型(Wikipedia
タイプ:電動ガン
メーカー:個人ガンスミスM様
ベース:AGM ステンMk II 電動ガン
全長:約870mm
重量:約2.6kg(マガジン、バッテリー無し状態)
使用バッテリー:ミニ





今回は私が所有する百式一〇〇式機関短銃の電動ガンのご紹介です。
メーカーは個人ガンスミスM様、ベースはAGM製 ステンMk II、モデルは前期型です。

この電動ガンは過去の記事で取り上げていますが、2014年5月に個人ガンスミスM様の元へ里帰りした際に改修を受け、仕様が少し変わりました
(実際はFETを暴走させて機関部が損傷してしまい、修理に出したのが始まりですが)


【過去記事】
個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 一〇〇式機関短銃 前期型 電動ガン

上記の写真が改修前の状態です。
ちなみに個人ガンスミスM様の代表作となる一〇〇式機関短銃 電動ガンの1号機が完成したのは2012年4月、私の個体は同年9月の生産モデルで、数で言うと2号機になります


上がT氏所有の1号機(改修三型にカスタムされています)、下が私の2号機です。

それでは改修後の外観写真を見ていきましょう。


左側面です。


右側面です。

改修前の外観写真はこちらです。


左側面です。


右側面です。
いかがでしょうか?




















答え合わせです。
外装の改修は5ヵ所あります。


まず1つ目の改修部分は銃身周り全般です。


改修前では全体のバランスを取るため寸法を大きめにしていましたが、改修後は現行版の寸法(タナカ製モデルガンに近い寸法)になっています
銃剣の着剣は、手持ちの実物三十年式銃剣末期型で試したところ、最後まで入りませんでした
寸法的には着剣装置を小加工すれば解決する範囲ですが、着剣するつもりはないので現状で問題ありません。
また、改修前のバレルジャケットは塩ビパイプでしたが、改修後は金属製になり、銃身周りはフルメタルとなりました


フロントサイトの形状も変わっています。


改修前は円錐型でしたが、改修後は実銃と同じ長方形型になりました
土台とサイドガードも高くなっています。


右側面から見たバレルジャケット周辺の改修前と改修後の比較です。


2つ目の改修部分はレシーバーのコッキングハンドル周辺です。


改修前はコッキングハンドルがボルト解放位置にあるだけでしたが、改修後は銀色のアルミプレートが入っている溝が追加され、コッキングハンドルの位置は閉鎖位置に変わりました
コッキングハンドルは引き続き無可動ですが、アルミプレートがボルトのように見えますので雰囲気は改修前より一層向上しています


4つ目の改修部分はトリガー周りです。
改修前のトリガーは素材となったAGM ステンMk IIをそのまま使用していましたが、改修後は実銃を意識した形状になりました
それに合わせ、トリガーガードの形状も同じく実銃を意識した形状に変わりました。


5つ目の改修部分はリアサイトの可動化です。


改修前は無可動の固定サイトでしたが、改修後は上下調節ができるようになりました
角度の調整部分は意外なことにゴム製です。


ゴムの抵抗で角度を固定しますが、しっかり固定されますので十分実用的です


このアイディアはイイと思います。

以上が外装における変化です。
次に、内装の改修部分を解説します。


内装の改修部分はセーフティーです。
改修前は物理的にトリガーをロックしてセーフティーを掛けるタイプでしたが、改修後は電気回路を遮断してセーフティーを掛けるタイプになりました
これはセーフティー状態でも通電状態故に、FETが暴走した時の応急処置が配線切断以外なかったという問題を改善するための処置でもあります

破損したFETも個人ガンスミスM様製の新型に交換して頂きました。




関係ない話ですが、「一〇〇式機関短銃を装備した陸軍落下傘部隊装備を、いつかやってみたい」と思っていた時、T氏に先を越された際は正直「やられた!」と思いました(笑)
それっぽい形になっていればいいかな」と思っていた私と異なり、研究に研究を重ねて投資も自作も辞さない不屈のT氏にはとても感服しました。
多分アレで最近流行りのタクトレというものに参加してもイイ線に行くのではないでしょうか。

タクトレ参加者「あの日本兵、スンゲぇタクティカルだぞ!」

いつの日か実際の装備姿を見てみたいものです。

最後に、2014年3月生産型との両側面比較画像を掲載します。

【過去記事】
個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 一〇〇式機関短銃 前期型 電動ガン 2014年3月生産品【突撃!隣のトイガン】







【2012年9月生産型 2014年5月改修版 左側面】


【2014年3月生産型 左側面】


【2012年9月生産型 2014年5月改修版 右側面】


【2014年3月生産型 右側面】





個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 一〇〇式機関短銃 前期型 電動ガン 2012年9月生産型 2014年5月改修版」はこれで以上です。  

2014年12月22日

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】


名称:三八式騎銃(Wikipedia
タイプ:エアコッキングガン
メーカー:個人ガンスミスM様
ベース:東京マルイ VSR-10 リアルショック エアコッキングガン
全長:約966mm
重量:2,600g(スリング・マガジン込み)
写真受取日:2014年9月30日(火)
撮影場所:個人ガンスミスM様工房





個人ガンスミスM様から新作の「三八式騎銃(騎兵銃)」の写真を頂きましたのでご紹介します。
開発に関するお話も聞いていますので、それも合わせてお話していきます。


左側面です。
外装各部はタナカ製 三八式騎銃 ガスガンの寸法をベースとし、さらに実銃に近くなるように形状調整が加えられています。
ストックはもちろん木製、リアルウッドです。


右側面です。
銀色に輝くボルトを見ると「ああ、VSR-10かAPS-2をベースにしているんだな」と感じます。


右側面から見た着剣装置周辺です。
タナカ製のこの部分はアウターバレルが実銃より長いため銃剣を着剣しようとすると途中で引っかかってしまいますが、個人ガンスミスM様製の同部分は実銃同様の寸法になっているため、カチッと着剣することができます
素材はアルミで、強度にも問題はありません。
クリーニングロッドはイモネジを外すことで脱着できます。

この部分は六研製の頃から変わっておらず、三八式騎兵銃のトイガンの不思議の1つとなっています。
一説では「寸法を変えて実物銃剣を着剣できないにするための処置」と言われていますが、1971年(昭和46年)に三八式騎銃 モデルガンと同時発売された三八式歩兵銃 モデルガン及び後にバリエーション展開した日本軍小銃の銃身は延長されておらず、タナカ製に至る現在も三八式騎銃だけはそれを貫いています

ちなみに三八式歩兵銃のモデルガン第1号は1965年(昭和40年)発売の中田商店製(製造は旧・ミロク銃器製作所とのこと)だそうです。


左側面から見たリアバンド周辺です。
こちらもアルミ製です。
写真右側の木製ストックにスリットのような隙間がありますが、これはホップ調整用の溝で、ここに六角レンチを入れて調整するそうです
VAR-10と同じ構造でしたら、おそらく六角レンチを差し込み前後に動かすものと思われます。
必要最低限のデフォルメで外観に与える影響も抑えています。


リアサイトはしっかり可動します。
レシーバー左側面にはVSR-10の刻印が残っています。


右斜め上から見たところです。
レシーバーは大胆に加工し、VSR-10の面影はほとんど消えています。


ボルトハンドル周辺です。
セーフティーノブのチェッカリングは省略されていますが、可能な限り実銃の形状を求めた造形となっています。
ボルトハンドルも新規で作られています。

リアルショックをベースに作られた個体では、時折「射撃時の衝撃に部品が耐えられず破損したので衝撃をオミットした」というトラブルを聞きますが、こちらの各部は衝撃に十分耐えられる強度で作られているので気にせずガンガン撃てます。


左斜め後ろからのバットプレート周辺です。
スリングスイベルはフロントバンド同様強度はしっかりしており、実際にスリングを通して吊っても問題ありません。
バットプレートも同様です。
画像では確認しにくいですが、ストックの上下二分割接合も再現されています。


次は給弾ルートについてです。
VSR-10をベースにライフルを作る上での大きな障壁となるのがマガジンで、そのままの構造を使用しようとするとマガジンとマガジンリリースボタンが下側で露出するため、外観に大きな影響を与えます。


それを解決するため個人ガンスミスM様が採用したのはショットシェル式です。
マガジンハウジングと一体化させたベースプレートの近くまで給弾ルートを延長し、ベースプレートを閉めるとショットシェルも隠れるようになっています。
その代償として給弾ルート内での残弾が増えるため残弾処理が少々面倒になりますが、外観に与える効果は絶大です。
ベースプレートをマガジンの蓋にするという方式はK.T.W.製でも採用されていますね。

ただ、K.T.W.製の三八式系列は実銃同様ベースプレートが完全に外れてしまい紛失の危険がある一方、個人ガンスミスM様は九九式系列と同様のヒンジ式にしています

ショットシェルは弾薬盒に無加工でスッポリ入り、嵩張るものでもありませんので携行にも便利ですね


VSR-10ベースにおける多くの試みが新たに搭載された意欲的な作品「VSR-10改造 三八式騎銃 リコイルショック付き」、今後の作品も楽しみです。
個人的にですが、新次元システムをさらに搭載すると「WWII期のボルトアクションライフルでリアルウッド、部品の大部分が金属製、リコイルあり、さらに銃声も聞こえる!」という感じで、より興味深いものになりそうです。











【参考動画:東京マルイ【ガンサウンド搭載】VSR-10 プロハンターG】YouTube











【参考動画:Firing the Japanese Arisaka Type 38 Carbine】YouTube











【陸軍落下傘部隊装備に身を包み、個人ガンスミスM様製 三八式騎銃を構えてご満悦のT氏】





個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【突撃! 俺のトイガン】」はこれで以上です。  

2014年07月19日

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ カルカノ M1891 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】


名称:カルカノ M1891 / カルカノ M91(Wikipedia
タイプ:エアコッキングガン
メーカー:個人ガンスミスM様
全長:約1,295mm
重量:不明
撮影日:2014年7月5日(土)
撮影場所:大阪府 TRENCH(ウェブサイト





普段のサバゲやイベントで私が注目したトイガンを勝手に紹介する「突撃!隣のトイガン」シリーズですが、今回は投稿バージョンの「投稿!私のトイガン」でお送りします。

写真の提供元はWWIIイタリア陸軍歩兵装備をしている知人M氏で、ご紹介するのは個人ガンスミスM様製カルカノ M1891のエアガンです。
カルカノのエアガンといえば、カスタムガンメーカーで有名なエルベ・ヴェルケが2014年7月現在、次期開発リストに「カルカノ M1891 カービン」を入れていますが、今回ご紹介する個人ガンスミスM様製のカルカノはフルサイズ(基本サイズ)の「カルカノ M1891」になります。

ベースは東京マルイ製 VSR-10 エアコッキングガンです。


右側面です。
まず目に付くのはこの長い全長ですが、よく「長い」と言われる三八式歩兵銃より19mm長い1,295mmです


銃口周辺です。
パッと見た感じでは三八式歩兵銃の初期型と似ていますね。
実物及び複製銃剣が着剣できるかはわかりません。


リアバンド周辺です。
この辺りも三八式歩兵銃に似ています。


リアバンドのスリングスイベル部です。


左側面のリアサイト先端下にあるホップアップ調整レバーです。
あまり目立たないように、必要最小限のスペースで収められています。


リアサイトの右側面です。
数字の刻印は省略されていますが、側面の溝は可能な限り再現されています。


某レイ「こいつ…動くぞ!」

リアサイトはしっかり可動します。


マガジン挿入口です。
マガジンはVSR-10用をそのまま使用するため、マガジン装着部分はデフォルメせざるを得ません。
しかし、ここでも個人ガンスミスM様は外観に配慮し、側面から見ても極端に目立たないように配慮した設計になっています。


ストック後方部です。
他の作品における木製ストックの例に漏れず、非常に丁寧な仕上がりです。


私だけかもしれませんが、暗い所でパッと見せられたら三八式歩兵銃と間違えそうです。
機会があれば直接取材と共に比較してみたいですね。

写真紹介はこれで以上になります。






このカルカノ M1891のエアガンの開発においては、ドイツから輸入したカルカノ専門書「Il Novantuno Mannlicher-Carcano: Das italienische Waffensystem Modell 1891(意訳: イル・ノヴァントゥーノ・マンリッヒャー=カルカノ: イタリアのM1891の武器構成)」に掲載されている実銃の解体図を参考にしています(イル・ノヴァントゥーノ はイタリア語で「91」という意味)。
当初はカルカノ M1891の無可動実銃を見本にする予定でしたが、入手の目途が立たなかったのと、偶然輸入書籍リストで上記の専門書を発見したことからM氏が在庫を探し、輸入しました。
内容はもちろんドイツ語のみですが、必要な部分をM氏が日本語に翻訳し、それを開発資料として個人ガンスミスM様へ送りました。

この本には各種パーツの構成や寸法だけでなく、ストックの断面図など、無可動実銃でも簡単には知りえない情報も詳細に記載されていたことから、個人ガンスミスM様も「構造上アレンジした部分を除けば、すべてにおいてほぼ実銃と同じ寸法で完成できた」と謳っていました。

エルベ・ヴェルケ(及びそれをコピーしたArrow Dynamic)製ベレッタM38A モスキート 電動ガンで遊ぶのももちろんいいですが、一般歩兵を選ぶなら小銃装備が一番しっくりきますね

これにて「個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ カルカノ M1891 エアコッキングガン」のご紹介は以上です。  

2014年07月18日

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 十一年式軽機関銃 電動ガン【突撃!隣のトイガン】


名称:十一年式軽機関銃(Wikipedia
タイプ:電動ガン
メーカー:個人ガンスミスM様
全長:約1,100mm
重量:約8kg
発見日:2014年5月3日(土・祝)
発見場所:埼玉県 デザートストーム川越(ウェブサイト




WWII軍装サバゲ「PHS-4」で久しぶりにお会いた個人ガンスミスM様に「アレって持って来てますか?」と質問したところ、「もちろん持って来てますよ」と即答されて数分後に現れたのが、今回ご紹介する十一年式軽機関銃の電動ガンです。
完成を知った当時は「(失礼ながら)これを作るとは思わなかった」と本気で驚いた大型品です。

ちなみに私が現在知る限りの十一年式軽機関銃のメーカー製トイガンは、2009年前後に発売されたと思われるエルベ・ヴェルケ製デコガン(ABS樹脂製、2014年7月現在再生産予定なし)、2012年に一部で開発開始を噂され一部で開発中止や開発継続を噂されているCAW製電動ガン(全金属削り出し製)、2012年頃から2014年7月現在も徐々に開発が進んでいるらしいアドベン(ADVEN)製デコガン(ABS樹脂、一部金属製)の3丁があります。

CAW製 十一年式軽機関銃 電動ガンの噂の発端は「ヒストリカル系サバゲー」という掲示板(http://pathoss.webdeki-bbs.com/、現在は消滅、Internet Archive版はこちら)で投稿された下記の内容と思われます。
以下該当記事の転載です。




[273] 驚き情報入電!! Name:MCmiyamoto Date:2012/03/17(土) 12:27


この前の皇軍戦にCAWの本郷社長がいらっしゃって
いたのは皆さんお気づきだとは思いますが
その際刺激を受けられたのか「おう、宮本、十一年式作るぞ」なんて事を、「はははまたぁ」なんて
その場は・まぁお酒入ってましたし・・・
そしたら昨日
「CAW 十一年式フル金属削り出しで製作正式決定だから、しかも実銃採寸キッチリするから」
だって、えええええぇ
本郷社長の場合CAWの名前を出した以上本気です。はぁぁぁスゲ〜
続報入りましたらまたココで、

本郷社長よりのメッセージ
「南部十四年式発売となりました、皆さんお買い上げ宜しくお願いします、なおショップには96式軽機
の在庫が御座います、今ならセットにてお得に
販売します。」とのことです。





該当記事の転載は以上です。
2012年3月17日の書き込みで「この前の皇軍戦」に該当するには3月11日に開催されたパトスプロジェクト主催のWWIIイベント「皇軍魂」ですね。
別ソース(2012年4月28日掲載)によると「CAW直販のみの200丁限定、予価36万円」とあり、さらに探して見つけた別ソース(2012年12月28日掲載)によると「開発は頓挫した」、もう少し探して見つけた比較的新しい別ソース(2013年11月5日掲載)によると「開発が延びているらしい、メカボは自社製との噂」とありました。
CAW公式サイトでは一切触れられていない十一年式軽機関銃の電動ガンですが、水面下で開発が進んでいるのでしょうか。
情報が出ているからには大元のソースがあるはずですが、この記事を書いている時点では一切わかりませんでした。
今後の続報に期待しましょう。


話が完全にCAW製の方に行ってしまっているので話を元に戻しましょう。
改めまして、こちらが個人ガンスミスM様製の十一年式軽機関銃の電動ガンです。
完成は確か2012年12月頃だったと思います。
素材はアルミで木部はリアルウッドです。


右側面です。
ご覧の通り大部分がアルミの塊なので、重量は8kgに達します。
放熱フィンの形状も1つ1つ丁寧に造形されています。
銃身の途中にあるカバーのようなものは、銃身を手で持つ際に添える革製防熱カバーです。


右斜め後方です。
グリップが細く、自らの重さで折れてしまいそうですが、見た目に反して頑丈です
後ほど述べますが、ストック内にバッテリーを入れる構造でないのが強度確保の1つだと思います。


ストック部分は実銃通り、右側にオフセットされています。
オフセットされている理由も後ほどご紹介します。


左前斜めです。
銃口付近の放熱フィンもしっかり再現されています。
二脚の開閉は実物ではテンションがありますが、こちらの電動ガンは二脚の基部にあるネジの締め具合で固定と解放を行います。
強度については一度衝撃で折れてしまったそうですが、作り直した際に見直しされて強度が向上しています。
現在は通常使用する分にはまったく問題ない強度です。


左側面の後方です。
給弾ホッパー後方のコッキングハンドルは無可動ですが形状を再現しています。
それにしても給弾ホッパーの存在感が大きいですね…。


給弾ホッパー周りです。
実銃では三八式歩兵銃でも使用されている三八式実包の減装弾仕様をクリップごとホッパーの中に最大6個(合計30発)入れられる構造ですが、この電動ガンではマガジンハウジング兼バッテリーケースとなっています。
給弾ホッパーの形状の関係で使用できるバッテリーは小型なものに限られます。
マガジンは当初ショットシェル仕様でしたが、後にゼンマイ式多弾マガジンに変わりました。
さらに内部には連射速度調整回路も搭載されており、実銃の連射速度(毎分500発、毎秒約8.3発)も再現できます

少々見にくいですが、写真の給弾ホッパーの上にリアサイトが写っています。
このリアサイトは給弾ホッパーの位置の関係でレシーバー右側面にオフセットされていますが、それにより前述のストックも右にオフセットされています。
リアサイトは確認していませんが、おそらく上下調整機能が可動します。


イベント終了後の片付け中に十一年式軽機関銃を構えて遊ぶ私です。





この電動ガンの持ち主は例の如くT氏ですが、T氏からのお話によると「個人ガンスミスM様が参考書にしている銃器本で十一年式軽機関銃のことを知り、図面を引き始めて、いつの間にか完成していた」という流れだったそうです。
T氏も「これ本当に作れるのですか?」と疑問に思っていたそうですが…現物を見た際は私と同じく大いに驚いたことでしょう。
ちなみにベースは東京マルイ製 P-90 電動ガンだそうですが、PDW(個人防衛火器)がLMG(軽機関銃)に大変身ですね(全長約2.1倍、重量約3.7倍)

個人ガンスミスM様の意欲と技術に改めて脱帽しました「個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 十一年式軽機関銃 電動ガン」のご紹介は以上です。  

2014年07月17日

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 試製二型機関短銃 電動ガン【突撃!隣のトイガン】


名称:試製二型機関短銃(Wikipedia
タイプ:電動ガン
メーカー:個人ガンスミスM様
全長:約648mm
重量:約1,8kg(マガジン込み)
発見日:2014年5月3日(土・祝)
発見場所:埼玉県 デザートストーム川越(ウェブサイト





WWII軍装サバゲ「PHS-4」にて、個人ガンスミスM様がさりげなく試製二型機関短銃の電動ガンをセーフティーエリアで展示していましたのでご紹介します。



※掲載写真では本体にマガジンが入っていますが、撮影時は本体にバッテリー及び残弾が入っていないことを、マガジンにも弾が入っていないことを完全に確認し、なおかつ周りの方々に説明したうえで撮影しています。




左側面です。
試製二型機関短銃が完成したのは昭和12年の1937年ですが、個人的にそのフォルムはその時代にあまり似合わない、何と言いますか、SFチックな印象を受けます。
メカボックスはマイクロメカボックスを使用しています。


右側面です。
スリングスイベルは両方こちら側にあります。
ちなみに日本軍の多くの騎銃系や、九九式短小銃は左側面にスリングスイベルがありますので、そう考えますと位置が逆ですね。
そういえば、一〇〇式機関短銃もフロントのスリングスイベルの位置は右側面にありますが、アレはもし左側面だったら背負う際に色々と不都合がありそう…いえ、ありますね(マガジンを入れたまま背負う必要が出た時にはマガジンが邪魔になりますし、マガジンが入ってなくても出っ張ってるマガジンハウジングが背中に当たって痛そうです…)。


実銃の話ばかりすると肝心な電動ガンのレビューを飛ばしてしまいそうなので、これぐらいにしましょう。

銃口周辺です。
ピンボケしていますね…。
銀色のフチが見えているのはインナーバレルです。
その下にある筒は三十年式銃剣の鍔にある穴に通すための突起です。
垂直二連バレルみたいですね。
さらにその下にあるのが銃剣の柄にある溝に通すレールです。
実物及び複製銃剣を取り付けられるかは確認していませんが、個人ガンスミスM様製の専用銃剣があります(写真にはありません)。
2枚目と3枚目の写真に写っている模造刀身仕様の実物三十年式銃剣を借りて何故試さなかったのかは聞かないでください(爆)


左側面から見たマガジンハウジングとマガジンキャッチです。
マガジンは東京マルイ系MP5用マガジンを使用します。
実銃のマガジン角度を再現するため、マガジンハウジングの位置を斜めにしています。
マガジンキャッチは構造上実銃と同じにすることができないため、オリジナルのマガジンキャッチを搭載していますが、外観を大きく損なわないように必要最低限の大きさでデザインされており、また実用的な構造となっています。
しかし、実際に操作した際はうまくマガジンを外すことができず苦労しました(汗)
個人ガンスミスM様やT氏にバトンタッチした際は何事もなく外れたので、これは単に私の問題でしょう…(笑)


斜め上面から見た状態です。
バレルジャケットの穴も丁寧に空けられています。


斜め後方からです。
バッテリーはバットプレートを外して中に入れます。
対応バッテリーはミニバッテリーでしょうか。


右側から見たレシーバー後方部です。
セレクターらしきものが2つありますが、左側にあるのは射撃セレクター、右にあるのはエアバッファーです。
実銃における射撃セレクターはレバーの位置が上でフルオート、右斜めでセミオート、右でセーフティーになります。
この電動ガンでは実際に機能はしませんがレバーは可動します。
また、実銃では各ポジションに「(=連射)」「(=単射)」「(=セーフティー)」の刻印があります。
写真の状態では「止」ですね。

エアバッファーは試製二型機関短銃の特徴の1つで、実銃ではこれを操作することで連射速度を変更できます。
こちらもこの電動ガンではレバーが可動するだけで、連射速度の変更は機能しませんが、本体内部にある回路を操作することで連射速度を変更することができます
Wikipediaによりますと、「速度切換え栓」と記されたこの部分を抜き差しすることで調整するそうです。

ちなみにリアサイトの上下調整は可動します。
可動部分はゴムで作られています。





個人ガンスミスM様曰く「全体像が詳しくわかる写真と実銃図面が手元にあるので作ってみた」という理由で開発された試製二型機関短銃の電動ガンですが、現存品が極めて少ない実銃の形状を可能な限り再現し、実際に触って感覚を体感できるのは資料価値としても大きいと思います。
最終的に制式採用の座を勝ち取った一〇〇式機関短銃(後期型)と比較すると、銃身長は1mm違いでほとんど変わりませんが、全長は約200mm短いので構えてみると非常にコンパクトです(現地に個人ガンスミスM様製の一〇〇式機関短銃 前期型の電動ガンがありましたので、より具体的に体感できました)。

ちなみにストックを折り畳んでいない状態で試製二型機関短銃よりさらに全長が短い同世代の短機関銃の1つに、フランス軍の「MAS-38(全長623mm)」があります。

これにて「個人ガンスミスM様製 試製二型機関短銃 電動ガン」のご紹介は以上です。  

2014年07月09日

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 一〇〇式機関短銃 前期型 電動ガン 2014年3月生産品【突撃!隣のトイガン】


名称:一〇〇式機関短銃 前期型(Wikipedia
タイプ:電動ガン
メーカー:個人ガンスミスM様
全長:約870mm
重量:不明
発見日:2014年5月3日(土・祝)
発見場所:埼玉県 デザートストーム川越(ウェブサイト




WWII軍装サバゲ「PHS-4」で知人T氏が個人ガンスミスM様製 百式機関短銃 一〇〇式機関短銃 前期型 電動ガンの新型を持って来ていました。
以前の所有品から更新したそうです。


去年2013年5月のPHS-2で撮影した個人ガンスミスM様製の2丁です。
上が当時のT氏所有の生産1号機(2012年4月製)、下が私所有の生産2号機(2012年9月製)です。
1号機は元々前期型だったのですが、この時は改修三型仕様になっています。
1号機と2号機でストックの形状が異なりますが、2号機は開発時にモデルガンを採寸用として送りましたので、ディティールアップしました。
この時採寸したデータは後の生産品にも活用されています。


2014年3月生産品(以後、新型と呼称)の左側面です。
ベースは従来の生産品と同じ、AGM製 ステンMk II 電動ガンです。
上記の生産品(以後、旧型と呼称)と比較すると、全体的にスマートな形状になっていますね。

なお、私所有の旧型のレビューはこちらになります。

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 一〇〇式機関短銃 前期型 電動ガン


銃口とバレルジャケット周辺です。
旧型は全体の寸法の関係で大きめになっていましたが、新型ではよりモデルガン(実銃?)に近い寸法にすることができたため、それに合わせてこちらの寸法も見直されました。
また、それらに合わせて着剣装置など細部もディティールアップしています。
実物及び複製銃剣が着剣できるかは確認していません。
バレルジャケットは塩ビパイプ製からフルメタルに変わっています。


右側面の斜め上から見た状態です。
フロントサイトの形状も見直されています。
ただ、フラッシュハイダーの穴が下部にもあり、合計3つになっているのが気になるところです。
(右側面のフラッシュハイダーの穴の下が突き抜けているのがわかります。実銃は左右両側面の2つです)


真ん中辺りです。
ステンMk IIのメカボの形状の関係でモデルガンより若干高さがありますが、木製ストックの高さを実用強度ギリギリまで下げることに成功したことで、全体的にスマートな形状となりました
また、旧型ではステンMk IIを流用していたマガジンハウジングを新規で造形したことにより、ストック側面部も再現度が向上しています。


マガジンハウジング周辺を上から見た状態です。
旧型ではステンMk IIを流用していましたが、新型はモデルガンに似せた形状になり、さらにマガジンも東京マルイ系MP5電動ガン用マガジンがそのまま使えるようになりました
これにより外観におけるステンMk IIの面影は完全になりました。
個人ガンスミスM様は旧型用のバナナマガジンも製作されていますが、市販品をそのまま使えるのは便利ですね
マガジンハウジングの横にあるマガジンキャッチもしっかり機能します。
写真の右下にある穴はホップアップ調整のイモネジにアクセスするもので、六角レンチを入れて調整します。

使われている素材もフルメタルなので強度は十分あります。


マガジンハウジングの中です。
チャンバー周りはステンMk IIを流用しています。
マガジンキャッチを指で押すと、写真のマガジンハウジングの右下の突起が下がり、マガジンのロックが解除されます。


後方です。
こちらは個人ガンスミスM様によりますと、ほぼモデルガンと同じ寸法とのことです。
バッテリーは旧型から続く仕様でミニバッテリー対応、バットプレートを外してストック内に収納します。
よく見るとトリガーやトリガーガード、リアサイト下のエンドピンの形状も変わっていますね。


右側面です。


ボルト可動部分の溝が再現されています
パッと見た感じでは塗装で再現しているように見えますが、しっかり溝を作っています。
排莢部分は旧型ではステンMk II流用の関係でメカボの先端が見えていましたが、新型では閉鎖して塗装しています。
(ボルトの位置も閉鎖状態ですので、それに合わせたものと思います)
この周辺の木製ストックの形状も旧型よりモデルガンの形状を再現しています。


リアサイトの形状も変わりました。


旧型では一体成型で無可動でしたが、新型では調整機能が再現されています
可動部分が増えるのは嬉しいですね。
調整で前後に動かす部分はゴムで作られています。
最初に見た時は意外に思えましたが、ゴム特有の滑り止め効果(?)がありますので、射撃中や移動中の振動で位置がズレることはないと思います。


セレクター(フルオート / セーフティ)です。
ベースとなるステンMk IIは元々トリガーセーフティがなく、旧型1号機は紐で簡易的な、旧型2号機でスイッチで物理的にトリガーをロックする機能が搭載されましたが、新型ではより安全かつ確実にするため電気的にシャットアウトするタイプになりました
写真の状態はセーフティで、右にスライドすると解除されます。
ちなみに写真にはありませんが、トリガーの通電システムも旧型と同様に、信頼性の高いものに改良されています





写真で新型のことは知っていましたが、実際に見て触った時は、他の作品同様、個人ガンスミスM様のこだわりが詰まった逸品だと感じました。
PHS-4の時に個人ガンスミスM様より聞いた話ですが、一〇〇式機関短銃のことは気に入っており、まだ作ったことがないという理由で特型(落下傘部隊用の折り畳みストック型)や後期型を作ったり、愛犬のネロ二等兵用にスケールダウンした一〇〇式機関短銃を作ったり、木製ストックの形状をモデルガン同等にすべくマイクロメカボで作ったりと、様々なことに挑戦されています。

「私の一〇〇式機関短銃は旧型」と述べましたが、個人ガンスミスM様やT氏、O氏他、多くの仲間達と出会うきっかけとなった記念品でもありますので、これからも大切に使っていきます。

これにて「個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 一〇〇式機関短銃 前期型 電動ガン 2014年3月生産品」のご紹介は以上です。  

2014年05月06日

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 一〇〇式機関短銃 特型 電動ガン【突撃!隣のトイガン】


名称:一〇〇式機関短銃 特型(Wikipedia
タイプ:電動ガン
メーカー:個人ガンスミスM様
全長:約870mm
重量:不明
発見日:2014年5月3日(土・祝)
発見場所:埼玉県 デザートストーム川越(ウェブサイト




WWII軍装サバゲ「PHS-4」で日本陸軍の義烈空挺隊装備をする知人O氏が百式機関短銃一〇〇式機関短銃海軍落下傘部隊向けモデル「特型」を所有していました。
この特型はCAW製のモデルガンではなく、個人ガンスミスM様が開発したフルスクラッチ電動ガンです。
メカボックスは東京マルイ製のマイクロメカボックスを使用し、チャンバーは個人ガンスミスM様が新たに設計、マガジンはMP5用が使用できます。
フルサイズメカボックスよりコンパクトなマイクロメカボックスを使用することで、木製ストックの形状をより実銃に近い形状にすることに成功しています

特型の特徴といえばストックの折り畳み機能と銃身の脱着機能ですが、個人業者M様はストックの折り畳み機能を再現、銃身の脱着機能も外見のみですがその特徴も再現しています。


銃身周辺です。
特型には前期型で搭載されたフラッシュハイダー(消炎制退器)がないため改修三型のような外観ですが、着剣装置の伸縮機能はなく前期型に準じます。
写真左側、銃身の付け根にあるツマミのようなものは銃身を脱着するための部分です。
電動ガンでこれを再現しようとするとインナーバレルの固定精度や気密などの問題が生じるため外観の再現のみですが、雰囲気はありますね。
ホップアップはチャンバー周りの上に空いている穴にあるイモネジを回して調整します。


ストックを折り畳む基部の右側面です。
蝶番が独特な雰囲気を醸し出しています。


左側面の撮影を忘れてしまいましたが、ストックを伸ばして固定する際は、写真でストック側に伸びている部分を銃左側にある突起に引っ掛けて蝶ネジを締めて固定します。
実銃では「この部分の強度に問題があったのでは?(同じ構造を持つ試製一〇〇式小銃と試製一式小銃は部品精度と共に改善できず試作で断念)」と言われていますが、この電動ガンでは十分実用に耐えられる完成度です。


機関部側のストック断面です。
個人ガンスミスM様の一〇〇式機関短銃はストック後部にバッテリーを入れる構造ですが、特型は折り畳みストックの機能と外観を損なわないためにバッテリーをレシーバー内に収める方法を採用しています。
サイズの小さいマイクロメカボックスを採用したことで実現できた構造ですね。

ちなみにリアサイトは可動します。




一〇〇式機関短銃の電動ガンを積極的に開発している個人ガンスミスM様ですが、折り畳みストックを再現した特型の完成を知った時はとても驚きました。
特に折り畳み機能が可動するのはCAW製モデルガン以来の感動です。
サバゲのゲームスタート時を「降下したところ」という設定にして、折り畳んだストックを伸ばす作業を終わらせてから前線に行く、といった遊び方もできますね。
ストックを折り畳んだ状態は荷物運びの際も便利そうです。  

2014年04月05日

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ PTRD-41 エアコッキングガン【突撃!隣のトイガン】


名称:PTRD-41 / PTRD-1941(Wikipedia
タイプ:エアコッキングガン(ボルトアクション式)
メーカー:個人ガンスミスM様
全長:約2,020mm
重量:不明(Ares製 PPSh-41 電動ガンより軽い)
発見日:2014年3月30日(日)
発見場所:京都府 チーム「黒騎士中隊」チームフィールド




この日開催されたWWIIイベント「独ソ戦!演習」でソ連軍に参戦した知人L氏がPTRD-41 対戦車ライフルを持ってきていました。
このPTRD-41は(旧)和室工房様製ではなく、私の一〇〇式機関短銃 前期型の電動ガンの製造元、個人ガンスミスM様製です。

(旧)和室工房様のPTRD-41は2012年頃に少数が生産・発売されましたが、それ以降は生産コストの関係で再生産・再販ができず、2014年4月現在も仮に行う場合はある程度の確実な受注数が取れることが絶対条件となっています。

L氏がPTRD-41に興味を持ったのは完売後のことで、「どうしても欲しい」というL氏の夢を叶えるべく個人ガンスミスM様が今回ご紹介するPTRD-41のエアガンを開発しました。


右側面です。
物干し竿のごとく非常に長いです。


左側面です。
この長さを写真に収めるのはなかなか大変です。
真横から撮れていないのは秘密です


ピンと来ない方もいるかもしれませんので、長さの参考写真です。
M4カービンやAK-47で例えると約2.3丁分M92Fで例えると約9.3丁分元横綱・曙太郎氏の現役時代の身長で例えるとPTRD-41は約1cm低いです。


銃口から二脚までの銃身です。
マズルブレーキはシンプルですね。


右前斜めから。
フロントサイトとリアサイトは左側にオフセットされています


キャリングハンドル周辺です。
キャリングハンドルの実用は一応可能ですが、強度の関係で過度な負荷は掛けられないとのことです。
バイポットはネジを緩めることで格納、取り外しができます。
レシーバー下部のでっぱりはマガジンを差し込む部分です。


トリガー周辺です。
前述のマガジン周辺同様、VSR-10をベースにしてPTRD-41を開発する際に大きな問題となった部分ですが、外観を大きく崩すことなく最小限のデフォルメで見事に造形されています
肩当てのクッション部分は使わなくなった鞄を改造して作ったそうです。


左後ろ斜めから。
頬当てのクッション部分も使わなくなった鞄が素材です。
ライブカート式ではないので、装填口はダミーです。
実銃では一発撃つごとにボルトが自動で後退(正常に後退する個体は少なかったそうです)しますが、こちらの機関部はVSR-10なので普通のボルトアクションライフルと同じ仕様です(つまり連射できます)。
ちなみに(旧)和室工房様のPTRD-41はライブカート式で、装填アクションと自動排莢システムを見事に再現しています



ここまで長いものになりますと持ち運びが大変ですが、二脚から先の銃身はワンタッチで外すことができ(インナーバレルは分割部より前までです)、写真のように二分割できます。
これでさらに二脚を外せば、少し大きめのガンケースに収まるサイズになります
銃身を外しておけば近接戦闘もできますね!





最後に性能ですが、中身はVSR-10なので、VSR-10譲りの高い性能を発揮します
史実におけるPTRD-41は他の対戦車ライフル同様、対人狙撃(主に戦車から身を出している戦車長)にも使用されていますので、フィールドで見かけた際は狙撃にご注意ください(笑)

実弾(14.5 x 114mm)をまともに食らった人の運命は…想像したくないですね(汗)  

2014年03月15日

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 一〇〇式機関短銃 前期型 電動ガン

今回は私が所有する電動ガン、百式機関短銃 一〇〇式機関短銃 前期型のご紹介です。


名称:一〇〇式機関短銃 前期型(Wikipedia
タイプ:電動ガン
メーカー:個人ガンスミスM様
全長:約870mm
重量:約2.6kg(マガジン、バッテリー無し状態)
使用バッテリー:ミニ
備考:AGM製 ステンMk II電動ガンを改造


右側面。


左側面。


一〇〇式機関短銃の電動ガンといえば、タナカ製モデルガンを外装ベースとするネモトガンワークス製、東京マルイ製MP7A1をベースにフルスクラッチ(前期型)したオバタヌキ製、東京マルイ製vz.61スコーピオンをベースにフルクラッチ(後期型)したモケイパドック(フェニックス)製、その他個人で製作しているものがありますが、私が所有する一〇〇式機関短銃は個人ガンスミスM様に依頼して2012年夏に完成したワンオフ品です。

タナカ製モデルガンを参考資料として送り、それを元にフルスクラッチで製作して頂きました。
モデルガンのパーツは一切使用していません。


ベースとなったのはAGM製ステンMk IIです。
元々横給弾の構造で、安価に入手できるのでベースにはもってこいです。


銃身周辺です。
バレルジャケットは塩ビパイプ、スリングスイベルは鉄製、それ以外はアルミ鋳造です。
着剣ラグはリアルサイズではないので実物銃剣及び複製品銃剣の着剣はできません。
放熱フィンは再現を省略していますので、ステンMk IIのアウターバレルのまままで。


フロントサイトです。
調整機能はありません。


マガジンハウジング周辺です。
ここはステンMk IIをそのまま使用していますので、全体の中で最もステンMk IIの面影が残っています。
そのため周りの寸法も実銃と変わっているので、バランスを取るため周辺の木製部分と銃身の寸法を実銃より少々大きくしています。
本来はマガジンを抜いてマガジンハウジングを回転しないとホップ調整のイモネジにアクセスできませんでしたが、イモネジの上に穴を開けてすぐ調整できるようにしています。
ホップが可変にならない問題は改善済みです。


レシーバー周辺です。
ステンMk IIのメカボを搭載する関係で、木製ストックは実銃より大きくなっています。
木製ストックはヒノキ、レシーバーは塩ビパイプ、ボルトハンドルはアルミ製で無可動です。


無可動ですが、実銃で分解用金具に当たる部分もあります。


リアサイトはアルミ鋳造の一体形成なので無可動ですが、特徴はしっかり捉えています。


照準を合わすとこんな感じになります。
思っていたより狙いやすいです。


トリガー周りです。
ベースのステンMk IIは構造上トリガーセーフティがありませんが、そのままだと一部のフィールドで持ち込み規制(セーフティへの持ち込み禁止、持ち込む際はバッテリーを外すなど)を受けたり、暴発など安全面の問題も出ますのでトリガーガードの右側にある突起を手前に引くことでトリガーセーフティがかかるようになっています
ちなみに実銃では奥に押すことでトリガーセーフティがかかりますが、構造の関係で逆になりました。


木製ストック後方です。
スリングスイベルに付けるスリングが欲しいですが、タナカ製の布スリングはとっくの昔に絶版で、あったとしてもプレミア価格です
でくの房様が革スリングを製造販売していたと思いますが、今も販売しているのでしょうか。


バットプレートはアルミ製です。


外すとバッテリーのコネクタがあります。
使用バッテリーはストック内のスペースの関係でミニバッテリーになります。
バーストコントロールユニットを入れるスペースがあるので、セミオート戦にも対応できます。


マガジンはステンMk IIのものをそのまま使用しますのでストレートマガジンですが、それ故にMP18(MP28)に間違えられることが多いです
後にバナナマガジンの開発が可能というお話を頂きましたので、将来的にはそちらへ更新する予定です。


トリガーの通電方法は「マイナス切り(プラス側は常に通電状態)」を廃止し、ガンスミスM様特製の通電システムを搭載しています。
これによりスパーク問題や感電の危険など、ここで起因する問題は解決しています。
写真のピントがズレまくってますね…。

また画像はありませんが、主要部品の固定にパテやホットボンドなどは使用せず、ネジを外していくことで簡単に分解できます
部品の交換も容易ですので、何かがあった際のメンテナンス性も大きいです





予算などの関係でデフォルメしている場所も色々ありますが、日本軍の秘密兵器(?)として、制圧射撃から乱射突撃まで様々な場面に対応できる逸品です。
WWIIイベントではなかなか使いにくい機種ですが、「日本軍の制式武器で弾が出る一〇〇式機関短銃」というのは大きいですね。

これにて紹介は以上です。