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Posted by ミリタリーブログ at

2014年10月04日

WWIIドイツ軍 水筒と飯盒の装着方法 雑嚢編(実演有)


今回のお題は「ドイツ軍の水筒と飯盒を雑嚢に装着する」です。
WWIIドイツ軍装備でサバゲをしている人は金属音が騒がしい」というサバゲ都市伝説の由来の一つですね(謎)


【用意したもの】
西ドイツ・ベルリン警察実物:1960年代型飯盒(※フラットブラックに再塗装済)
東ドイツ軍実物:1950年~1960年代型水筒
東ドイツ軍実物:1962年製 WWII型装具ベルト
東ドイツ軍実物:WWII型雑嚢



写真に写るものはすべてWWII実物でもなく複製品でもなく代用品(東西ドイツ軍)です。

WWII終結後編成された東西ドイツ軍が初期に使用した装備の中にはWWIIの面影を残しているものがあり、現在も代用品として使用されています。
東西ドイツ統一(1990年)後の東ドイツ軍装備放出ラッシュでは日本でも大量かつ格安で投げ売りされていたそうですが、現在は希少価値が出ているものもあるそうです。

水筒と飯盒の装着位置は部隊や個人で異なるケースがありますが、当記事では一般的に知られる「右に水筒、左に飯盒」で進めます。
なお、飯盒の固定に使用するベルトは飯盒専用ベルトを所有していませんので別のベルトで代用します。






【水筒の装着方法】

水筒についているナス環を雑嚢上部のDリングに通し、ナス環側のベルトを雑嚢下部のベルト通しループに通します。


ループに通したベルトを水筒下部で固定します。
ここでは前後のベルトが交差することになりますが、上に来るのは後ろから通したベルトです
なお、水筒によってはベルトの素材が革ではなく布になる場合があり、固定方法も若干異なります。


完成です。



【飯盒の装着方法】

装具ベルトを雑嚢のDリングとループに通します。
装具ベルトの向きは金具がある方が下になります。


装具ベルトを飯盒にある2つのベルト通しの穴に通して固定します。


使用している装具ベルトが飯盒専用のものでないため長さが足りず再現できませんが、本来は飯盒のハンドルも動かないように固定します。


イメージとしてはこんな感じです。
飯盒専用ベルトではベルト金具に通した後の余った長さでループを作り、その間に飯盒のハンドルを通して固定します。
実物飯盒でハンドルが変形している場合、この処置を怠ったことで装備中に変形させた可能性もあるそうです。
なお、水筒同様固定に使用するベルトにも革製以外に布製があります。


水筒と飯盒を装着した状態です。





雑嚢への装着解説はこれで以上です。

最後に、装着解説前に述べました「水筒と飯盒の装着位置は部隊や個人で異なるケースがある」についてを、当時の写真を使用して見てみましょう。




【元写真:海外フォーラムで拾ってきた写真】

ヘルメットのデカールから判断すると武装親衛隊ですね。
乗馬する将校の前に周りが集まっています。
この写真に写る兵士の後ろ姿を見ると、水筒は雑嚢左側に装着し、飯盒は両肩から掛けたサスペンダーらしきものを使用して背中で吊っていますね
この部隊では装備の装着位置と方法を統一していると思われます。



水筒と飯盒の装着は指揮官の判断のよって、どちらか片方だけ装備する、あるいはまったく持たないケースもあり、他の装備でも共通しますが作戦行動で必要ないものは外した方が身軽になる、という理由から来ています。

もしWWIIイベントで部隊編成があった場合、指揮官に水筒と飯盒の携行について確認するのもいいかもしれませんね。
皆で統一すれば部隊全体もカッコヨク見えると思います。


WWIIドイツ軍 水筒と飯盒の装着位置考察 雑嚢編」はこれで以上です。