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Posted by ミリタリーブログ at

2014年10月19日

WWIIドイツ陸軍 ホイッスル(号笛)の吹き方(コード)


今回はドイツ陸軍におけるホイッスルを使用した行動指示についてです。
ちなみに私はこの記事を掲載した時点ではホイッスルを持っていないため、写真のランヤードは飾りと化しています(爆)


【参考動画:Forbidden Ground Official Trailer #1 (2013) - War Movie HD】(YouTube

例えば第一次世界大戦の歩兵突撃シーンを見ればほぼ確実に1回は聞くことになる、あの音ですね。
戦闘において何十何百人もの兵士にまとめて指示を出す時やバラバラな時、混戦時など、直接口頭では無理がある場面で活躍する手段の一つが音です。
サバゲで例えるなら、ゲーム開始やフラッグゲットの合図でホイッスルやアラームなどを使用するという感じです。
また、日常生活を送る中でもそういった音を聞くことはあるでしょう。

これらの時代背景云々については例によって例の如く他に丸投げ任せるとして、第一次世界大戦の映画で聞くホイッスルの音の多くは突撃時の「ピー!」という長い音の単発、またはその連続ですが、あれはほぼ万国共通の「攻撃(突撃)」を意味するコードです。


【参考動画:WHISTLE SIGNAL】(YouTube

参考動画はボーイスカウトにおけるホイッスル(号笛)のコードです。
大雑把に言うとホイッスルの指示は基本的に「長く吹く(長一声、長音)」と「短く吹く(短一声、短音)」の組み合わせで成り立ちます。
記号では長一声を「-」、短一声を「・」で表記します(例:「-・・-」は「長・短・短・長」)。





前置きがかなり長くなりましたが、要するに「ドイツ国防軍陸軍版のホイッスルコードってどんなんよ?」というのが今回のお題です。

以前教えて頂いた内容の受け売りとなりますが、ドイツ陸軍において主に使用されるホイッスルコードは10種類あります。

ドイツ陸軍ホイッスルコード
意味コード備考
集合 ---
指揮官に集合 -・- 
再編成 ・・・・ 
警報 -----長音の繰り返し
前進・攻撃  
後退・撤退 -- 
左方移動 ・・- 
右方移動 -・・ 
左方寄り -・ 
右方寄り ・- 


ついでなのでボーイスカウトの号笛も見てみましょう。
地域によって差異があるそうですが、Google先生に聞いた時に出てきたボーイスカウト名古屋第74団の例で行こうと思います。
ガールスカウトにも共通するんでしょうかね?

参考資料
BOYSCOUT TROOP74, NAGOYA, AICHI, JAPAN(http://blog.goo.ne.jp/nagoya74) / 初級対策講座:ピィー ピッピッピッピッ!(2005年11月22日)

ボーイスカウト号笛コード
意味コード備考
集合 -・・・・
班長集合 -・- 
危険 --- 
開始 ・-
終了 -・ 
注目  
気を付け  
休め ・-・ 


これらのホイッスルコードをドイツ軍がどのように吹いていたのか(長音と短音の長さ、間隔など)はまだわかりませんが、おそらく「遅すぎず、早すぎず、かつはっきりと吹く」という感じではないでしょうか。
ホイッスルの複製品を手に入れたら試してみたいところですね。

以上で「WWIIドイツ陸軍 ホイッスル(号笛)の吹き方(コード)」を終わります。  

2014年09月25日

WWIIドイツ軍 Kar98k ボルト開放・排莢・弾薬装填・ボルト閉鎖動作考察(実演有)


今回のお題は「ドイツ軍はKar98kで次弾装填する時にボルトをガチャガチャする際、どのよう行っていたのか?」についてです。


Kar98kが出てくるゲームの銃声比較動画(YouTube

この動画の主題は「異なるゲームに登場する同じ銃の銃声比較」で、冒頭からKar98kが登場します。
見方によっては「これは実銃の銃声に似ている、これは似ていない」という感想を持つかもしれませんが、今回私はボルト操作のアニメーションに着目しました。
見ての通り、ゲームによってボルト操作のアニメーションも様々ですね。

さて、ここで読者の皆様に質問ですが「これは実銃の銃声に似ているのか?」と思うのと同じように、「この動作はドイツ軍と似ているのか?」と思うことはないでしょうか?





(1)思う
(2)思わない
(3)そんなことより冒頭の画像のKar98k、タナカのガスガンのボルトストップを半外しにして無理やりフルストロークにしているだろ?





僅差で「(1)思う」が他を上回ったと勝手に想定してお話を続けて行きます。
今回この記事で使用する参考資料は以下の2本の動画です。




ドイツ軍カラー映像その1:WW2 colored footage of german army(YouTube
「1:00~1:01」のシーン


ドイツ軍カラー映像その2:German Army Hell March(YouTube
「4:15~4:18」のシーン



動画は色々あったのですが、わかりやすい動画で絞っていった結果、上記2本の動画を選択しました。

次に、該当シーンを何枚かの静止画に編集したものを見てみましょう。





【「ドイツ軍カラー映像その1」の該当シーン静止画】

(1/7)
装填直前の映像がなかったのでこのシーンは次弾装填後です。
映像は冬季の戦場ですね。


(2/7)
ボルトハンドルに手を掛けました。ボルトの根元近くに親指を添え、人差し指と中指でボルト先端の球体を握っているようです。


(3/7)
上に上げます。
この段階で親指の位置がどうなっているのかは隠れているためわかりません。
また、ボルトを上げる際は拳をあまり左に捻らずに上げています。


(4/7)
引いて排莢します。


(5/7)
戻します。


(6/7)
下に下ろして装填完了です。
見にくいですが、このシーンでの親指の位置はボルトの側面にあるように見えます。
ボルトを持った段階からここまでずっと親指を置いていたのか、ボルトを下ろす時に置いているのかはわかりません。


(7/7)
装填完了です。



【「ドイツ軍カラー映像その2」の該当シーン静止画】

(1/8)
小銃を構えた兵と、それを見守る制帽を被った下士官二人と後方の兵二人が映っています。
この映像はドイツ国内か占領地での訓練所で撮影されたものと思われます。


(2/8)
射撃し、排莢動作に移ろうとしています。


(3/8)
ボルトの根元近くに親指を添えていますね。
この映像でもボルトは人差し指と中指でボルト先端の球体を握っているように見えます。


(4/8)
ボルトの根元に添えていた親指をすぐに離し、握り拳を作りました。


(5/8)
拳をあまり左に捻らずに上へ上げます。


(6/8)
引いて排莢します。


(7/8)
戻します。


(8/8)
下に下ろして装填完了です。
ちなみにその後安全装置を掛けています。





いかがでしたでしょうか?
戦場時と訓練時の射撃映像で比較したところ、姿勢は異なるものの親指の位置を除けば動作は双方共にほぼ同じだと思います。
この動作が映る映像を何十、何百本と検証するとどうなるかはわかりませんが、記事に掲載していない映像も含めて数本を比較し、この記事を書いた段階では(親指の位置は置いておいて)掲載したシーンの動作が教育上の動作だと考えられます。

続きまして、実際に映像の握りを試してみました。




ボルトハンドルを握って上げた状態の左側です(親指をボルトの根元に添えていません)。


右側から見た状態です。


上から見た状態です。
参考映像を見た限りでは、この握り拳の角度は大きく変えずにボルトを操作しています。



日本軍での話になりますが、当時の映像に映る三八式歩兵銃のボルト操作と、検証のため元兵隊さんにトイガンを渡して行ってもらったボルト操作がまったくと言っていいほど同じだったことがあります。
速射性を求めて編み出したボルト操作を行う古参兵がいたという話もありますが、その古参兵も新兵時代がありますので(途中で教育内容が変わっていない限り)身に付けた基礎は同じはずです。

ただ、今回挙げたボルト操作をトイガンで行う場合、もちろんトイガンは実銃並の強度はありませんので、部品の素材にもよるでしょうがこのボルト操作を行うとボルトや、その周辺の部品が変形、破損してしまうかもしれません
BB弾の弾道などにも影響が出る場合があるそうですが、それらも含めた点についての詳細は下記サイトをご覧ください。

ボルトアクションのコッキング方法!(ガンショップFIRST東京アメ横ブログ)



以上で「WWIIドイツ軍 Kar98k ボルト開放・排莢・弾薬装填・ボルト閉鎖動作考察」を終わります。