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2014年12月31日

サバゲでも使用できる簡易ドイツ語集 & 年末のご挨拶

・2017年3月13日追記
幼女戦記の歌詞考察記事のソースとして何故か本記事が採用されました。

【リンク】
Livedoorブログ「わすれなぐさ」:2017年02月17日 - 幼女戦記 ED「Los! Los! Los!」歌詞のドイツ語(http://forgetmenots.doorblog.jp/archives/50512081.html





今年最後の記事は、サバゲでとっさに叫ぶと高確率で周りから「おまえは何を言っているんだ」と思われる簡単なドイツ語集です。

日本語や英語で叫ぶのがありならドイツ語でもいいじゃないか!」ということで少し作ってみました。
もしこれらのセリフに反応する方がいれば、きっとイイお友達になれると思います(笑)
ゲームのボイスチャットでドイツ語圏の方と会話する際の意思疎通などにもご利用できます。

カタカナ発音は「それっぽい感じでカタカナにしたもの」ですので、そのまま言うと通じない場合があります


【動画:サバゲでも使用できる簡易ドイツ語集 音声版】YouTube

【関連記事】
【続】サバゲでも使用できる簡易ドイツ語集 その2
【続続】サバゲでも使用できる簡易ドイツ語集 その3(無線交信編)



【目次】
返事関連
移動関連
敵兵発見関連
危険喚起関連
射撃・攻撃関連
その他




< 返事関連 >

【Ja】
発音:ヤー
意味:はい
解説:上官に対しての場合は「Jawohl」の方がいいと思います。
例文:”Das ist ein Zombie?” ”Ja.”("これはゾンビですか?" "はい。")

【Jawohl】
発音:ヤヴォール
意味:了解
解説:ドイツ軍では最後に相手の階級を言うのが多いそうです。
例文:Jowohl, Herr Unteroffizier.(了解しました、伍長殿。)

【Alles klar】
発音:アレス・クラー
意味:わかった / 問題ない / (皮肉を込めて)はいはい
解説:くだけた感じの言い方ですね。「Alles klar?」の問いかけは「Alles klar.」で返してもいいそうです。
例文1: "Ist alles in Ordung?" "Alles klar."("大丈夫か?" "問題ない。")
例文2:"Meine kleine Schwester kann gar nicht so niedlich sein." "Alles klar."("俺の妹がこんなに可愛いわけがない。" "はいはい、わかったわかったから。")

【Nein】
発音:ナイン
意味:いいえ / やめろ
解説:これは上官に対しても同じで大丈夫です。文脈によっては「やめろ」という意味も持ちます。
例文1:”Das ist ein Zombie?” ”Nein.”("これはゾンビですか?" "いいえ。")
例文2:Nein! Du hättest lieber tot bleiben sollen!(やめろ! お前はそこで死に損なっていればいいんだ!)

【Negativ】
発音:ネガティヴ
意味:駄目だ
解説:より強く否定する意味で使用します。
例文:"Feindliches U-Boot gesichtet!" "Negativ!"("敵の潜水艦を発見!" "駄目だ!")

【Danke】
発音:ダンケ
意味:ありがとう
解説:「どうもありがとう」は「Danke schön(ダンケ・シェーン)」などを使用します。
例文:"Bestellen Sie etwas zu trinken?" "Nein, danke."("何か飲むかい?" "いや、遠慮する、ありがとう。")




< 移動関連 >

【Los】
発音:ロース
意味:行け
解説:英語で言う「Go go go!」的なノリでも使用できます。
例文1:Los los los!(行け行け行け!)

【Bewegung】
発音:べヴェーグング
意味:動け
解説:英語の「Move」に相当します。
例文:OK, Bewegung! Keine Zeit verschwenden!(オーケー、よし動け! 時間を浪費するな!)

【Vorwärts】
発音:フォアウェルツ
意味:前進
解説:部隊ごと前進させる場合はこちらの方がいい感じです。他には「Marsch(マルシュ)」などがあります。
例文:Allemann vorwärts!(総員前進!)

【Zurück】
発音:ツリュック
意味:後退
解説:「下がれ、下がれ~!」です。
例文:Allemann zurück!(総員後退!)

【Sammeln】
発音:ザンメルン
意味:集結
解説:バラバラになった部隊を集めます。
例文:Allemann sammeln!(総員集結!)

【Schnell】
発音:シュネル
意味:急げ
解説:他と組み合わせると急いでいる感じが一層でます。
例文:Schnell! Los!(急げ! 行け!)

【Halt】
発音:ハルト
意味:止まれ / 留まれ
解説:ストップ!
例文1:Halt! Keine Bewegung, oder ich töte dich.(止まれ! 動くと撃つぞ!)
例文2:Haltet die Position!(この位置を保て!)

【Mir nach】
発音:ミア・ナーハ
意味:ついて来い
解説:マクミラン先生「Follow me.」
例文:Panzer. Mir nach.(戦車だ。ついて来い。)




< 敵兵発見関連 >

【Feind】
発音:ファインド
意味:敵
解説:単独でも使用できます。
例文1:Achtung! Feind!(気をつけろ! 敵だ!)
例文2:Feind gesichtet!(敵発見!)

【Feindliche Infanterie】
発音:ファインドリヒェ・インファンテリー
意味:敵歩兵
解説:後半の単語を変更すると様々な「敵の~~~」を表現できます。
改変例文1:Feindliches Maschinengewehr!(敵の機関銃だ!)
改変例文2:Feindlichen Panzer gesichtet!(敵戦車発見!)




< 危険喚起関連 >

【Achtung】
発音:アハトゥンク
意味:注目 / 気をつけろ
解説:場面によってニュアンスが変わりますが、色々な場面で使用できます。
例文1:Achtung! Erstes Bataillon, legt euren Schutz gegen die UV-Strahlung an. Neu Formieren!(注目! 大隊総員、対紫外線装備。集結!)
例文2:Achtung! Granate!(気をつけろ! 手榴弾だ!)

【Deckung】
発音:デックンク
意味:隠れろ
解説:Take Cover!
例文:Deckung! Geh in Deckung!(隠れろ! 隠れるんだ!)

【Runter】
発音:ルンター
意味:伏せろ
解説:号令風に言うと「Hinlegen(ヒンレーゲン)」ですね。
例文:Kopf runter! Scharfschütze!(頭を伏せろ! 狙撃兵だ!)

【Hinlegen】
発音:ヒンレーゲン
意味:伏せろ
解説:「08/15」で連呼されるアレです。
例文:Hinlegen! Auf!(伏せろ! 立て!)

【Auf】
発音:アウフ
意味:立て
解説:「08/15」で連呼されるアレその2です。
例文:Hinlegen! Auf, Marsch! Hinlegen! Auf, Marsch! Hinlegen! Auf, Marsch!(伏せろ! 立て、進め! x3)

【Granate】
発音:グラナーテ
意味:手榴弾
解説:コンボラ!
例文1:Hab eine Granate!(手榴弾でも食らえ!)
例文2:Runter! Granate!(伏せろ! 手榴弾だ!)

【Artillerie】
発音:アーティラリー
意味:砲撃
解説:砲弾が飛んできた時は大いに叫びましょう。
例文:Artillerie! In Deckung!(砲撃だ! 隠れろ!)




< 射撃・攻撃関連 >

【Feuer】
発音:フォイエル
意味:撃て
解説:組み合わせは色々あります。
例文1:Feuer öffnen!(撃ち方始め!)
例文2:Feuer frei!(自由に撃て!)

【Feuerschutz】
発音:フォイエルシュッツ
意味:援護射撃
解説:カバー!
例文:Allemann feuerschutz!(総員援護射撃!)

【Sperrfeuer】
発音:シュペーアフォイエル
意味:制圧射撃
解説:撃って撃って撃ちまくりましょう。
例文:Allemann sperrfeuer!(総員制圧射撃!)

【Feuer einstellen】
発音: フォイエル・アインシュテーレン
意味:撃ち方やめ
解説:お前は母国を裏切った!!
例文:Feuer einstellen. Feuer einstellen!(撃ち方やめ。撃ち方やめ!)

【Nachladen】
発音:ナハラーデン
意味:再装填
解説:俺のリロードはレボリューションだ!
例文:Leergeschossen! Brauche Deckung beim Nachladen!(弾切れだ! 再装填するから援護してくれ!)

【Gib mir deckung】
発音:ギブ・ミア・デックンク
意味:援護を頼む
解説:突っ込む時も、助けて欲しい時も、色々な場面で使用できます。
例文:Unter Beschuss! Gib mir deckung!(攻撃を受けている! 援護してくれ!)

【Angriff】
発音:アングリフ
意味:攻撃
解説:連呼するのもアリです。
例文:Granateangriff!(手榴弾攻撃だ!)

【Feind nach unten】
発音:ファインド・ナハ・ウンテン
意味:敵を倒した
解説:はい、さいならぁ~!
例文:Feind nach unten! Fahr zur Hölle!(敵をやったぞ! 地獄に落ちやがれ!)



< その他 >


【Kommen】
発音:コメン
意味:来る / 送れ / どうぞ
解説:無線で相手に返事を求める際にも使用できます。英語で言う「over」です。
例文:Feindliches U-Boot gesichtet. Kommen.(敵の潜水艦を発見。送れ。)

【Ende】
発音:エンデ
意味:終わり / 以上
解説:無線を切る際にも使用できます。英語で言う「out」です。
例文:Negativ. Ende.(駄目だ。以上。)

【Linke Seite】
発音:リンケ・サイテ
意味:左側面
解説:「Seite」は「側面」という意味です。
例文:Auf der linken Seite!(左側面にいるぞ!)
改変例文:Rechte Seite!(右側面だ!)

【Richtung 12 Uhr】
発音:リヒトゥンク・ツヴェルフ・ウーア
意味:12時方向
解説「~~~時方向に敵!」のアレです。
改変例文:Feindliche Truppen! Richtung 9 Uhr!(敵部隊だ! 9時方向!)

【Sanitäter】
発音:ザニテーター
意味:衛生兵
解説:メディック戦で叫びましょう。
例文:Ich bin getroffen! Sanitäter!(撃たれた! 衛生兵!)

【Scheiße】
発音:シャイセ
意味:クソッタレ
解説:言い過ぎに気を付けましょう。
例文:Scheiße! Wir müssen die Bombe entschärfen!(クソッ! 爆弾の信管を抜かないと!)

【Gebiet gesichert】
発音:ゲビート・ゲシヒェット
意味:エリアに敵なし
解説:エリアクリア!
例文:Gebiet gesichert. Ich geb Rückendeckung.(エリアに敵なし。後ろを援護してくれ。)

【Kapitulieren】
発音:カピトゥリーレン
意味:降伏しろ
解説:銃口を突き付けながら言ってみましょう。
例文:Lege die Waffe nieder! Kapitulieren!(武器を下ろせ! 降伏しろ!)

【Hilfe】
発音:ヒルフェ
意味:助けて
解説:連呼すると切羽詰ってきます。
例文:Unter Beschuss! Wir brauchen Hilfe!(攻撃を受けている! 助けを求む!)

【Bitte】
発音:ビッテ
意味:お願いだ / 頼む
解説:「Hilfe」同様連呼すると切羽詰まっています。
例文: Bitte! Bitte!(頼む! お願いだ!)

【Nicht schießen】
発音:ニヒト・シーセン
意味:撃たないでくれ
解説:ママ、手は洗ってあるよ。
例文:Nicht schießen! Bitte! Bitte! Nein!(撃たないでくれ! 頼む! 頼むから! やめてくれ!)






今年最後の記事は盛大にやってやる!」と一人で盛り上がっていましたが、結局内容に困って無難(?)な方向に進んだ結果こうなりました(爆)

今日初めて読んだ方も、今年の1月1日から毎回読んでいるというツワモノな方も、本年はありがとうございました。

来年も引き続き私「Y.A.S.」及び「とあるAirsoftな人の覚書:Memories of a Unknown Airsoft Gamer」をよろしくお願いいたします。  

2014年12月30日

WWIIドイツ軍 基本教練考察 徒手教練・執銃教練 ドイツ語号令編その1


今回はドイツ軍の基本教練の号令について触れてみようと思います。
動作については別の機会で記事にする予定です
(書く本人がイマイチわかっていません)

使用する参考資料はこちらです。


【参考動画:LAH Drill 1- Complete LAH Drill Video Rough Draft】YouTube

海外のドイツ兵な方々が行っている徒手教練と執銃教練を映した映像です。
動作映像の後に各号令のドイツ語表記が表示されますので、何を言っているのかもわかりやすい資料です。

この映像を見ればこの記事必要無くね?」というツッコミが来そうですが、「表示されるフォントが読みにくい方への支援記事」というコトでよろしくお願いします(逃げ道)
参考動画に掲載されていない動作については別記事で扱います。

発音の参考としてカタカナ発音を併記しますが、あくまで参考ですので、極端に掛け離れている訳ではありませんがドイツ語としての正確な発音とは異なる場合があります。

また、陸軍・海軍・空軍・武装親衛隊でどれだけ共通しているかはわかりませんが、少なくとも陸軍と武装親衛隊はほぼ共通だと思います。
(動画の軍装は武装親衛隊です)
現在のドイツ連邦軍でも(伝統の)名残が残っている号令や動作がありますね。



前置きが長くなりましたので、そろそろ本題の方へ入りましょう。





【0:06 - Antreten!】
・Antreten(アントレーテン):整列
・Stillgestanden(シュティールゲシュタンデン):気を付け
・Richt Euch(リヒト・オイヒ):右へならえ
・Augen Gerade - Aus.(アウゲン・グラーデアウス):かしら中


【0:33 - Rührt Euch & Stillgestanden】
・Rührt Euch(リュート・オイヒ):休め
・Stillgestanden(シュティールゲシュタンデン):気を付け


【0:55 - Facing Movements】
・Rechts - Um(レヒツ・ウム):右向け右
・Links - Um(リンクス・ウム):左向け左
・Kehrt - Um(ケラート・ウム):回れ左 ※ドイツ軍は右回りではなく左回りです
・Wegtreten(ウェグトレーテン):解散


【1:35 - Das Gewehr - über!】
・Das Gewehr - über(ダス・ゲヴェーア・ユーバー):担え銃


【1:46 - Gewehr - ab!】
・Gewehr - ab(ゲヴェーア・アブ):立て銃


【2:00 - Präsentiert das - Gewehr!】
・Achtung, Präsentiert das - Gewehr(アハトゥンク、プレゼンティアート・ダス・ゲヴェーア):捧げ銃


【2:00 - Das Gewehr - über!】
・Das Gewehr - über(ダス・ゲヴェーア・ユーバー):担え銃


【2:31 - Gewehr - Umhängen!】
・Gewehr - Umhängen(ゲヴェーア・ウムヘンゲン):吊れ銃


【2:45 - Gewehr - Abnehmen!】
・Gewehr - Abnehmen(ゲヴェーア・アブネーメン):立て銃 ※吊れ銃からのみ使用


【2:59 - Präsentiert das - Gewehr!】
・Achtung, Präsentiert das - Gewehr(アハトゥンク、プレゼンティアート・ダス・ゲヴェーア):捧げ銃


【3:14 - Das Gewehr - über!】
・Das Gewehr - über(ダス・ゲウェーア・ユーバー):吊れ銃 ※吊れ銃用にスリング調整している場合は担え銃になりません





いかがでしたでしょうか?
ドイツ兵姿でドイツ語の号令を受けると雰囲気が一気にアップしますね。
これに予令と動令を加えてさらにメリハリを付ければひとまず形式上はOKだと思います。



【予令と動令ってなんじゃらほい?】
予令:何の号令かを判断させ心の準備をさせる。学校で言う「予令チャイム」のポジション。
動令:予令での準備状態から実際に動かす。学校で言う「本令チャイム」のポジション。
用例1:かしら右 → かしらみぎ → かしら・みぎ → かしら(予令)・みぎ(動令) → かしら~(どっちに向くかドキドキ)・みぎ(右か!)
用例2:Rechts Um → Rechts(予令) Um(動令)



YouTubeには他の基本教練の映像もいくつかありますので、よければご覧ください。

【参考資料】
・YouTube検索「WW2 German Army Drill」(https://www.youtube.com/results?search_query=WW2+German+Army+Drill
・YouTube検索「Wehrmacht Drill」(https://www.youtube.com/results?search_query=Wehrmacht+Drill
・YouTube検索「Deutsche Exerzieren」(https://www.youtube.com/results?search_query=Deutsche+Exerzieren



WWIIドイツ軍 基本教練考察(執銃教練有) 号令編」はこれで以上です。  

2014年12月27日

Viva Arms / Rock ZB vz.26 電動ガン(ZB26、チェコ機銃、チェッコ機銃)


名称:ZB vz.26 / ZB26(Wikipedia
タイプ:電動ガン
メーカー:Viva Arms(販売元:Rock)
全長:1,170mm
重量:5.8 kg(マガジン込み)
使用バッテリー:ミニ
価格:99,000円(新品購入)





今回ご紹介するのはViva Arms製 ZB vz.26 電動ガンです。
「ZB26」と呼ぶ方がメジャーでしょうかね。
浴に言う「中華製」です。
実銃においては、日本軍でチェコ機銃やチェッコ機銃などと呼ばれ、中国軍から鹵獲したZB26を「チ」式七粍九軽機関銃で準正式採用して運用した他、完成度の高さから様々な軍や時代で使用され、新設計の銃の参考にも使用された名銃です。

ZB26の電動ガンは他にも「Arrow Dynamic」「Mith」「A&K」「Apple Airsoft」など、多くのメーカーから出ていますが、前述のメーカーのZB26はすべて「製造元が同じ」か「同様の設計」であり、塗装など多少の差はありますが基本的にまったく同じ電動ガンです。
そして今回の「Viva Arms」も、同じ工場で作られたものと言われています。
私はArrow DynamicなどのZB26を新型、Viva ArmsのZB26は旧型と呼んでいます。
本記事でもその呼称で使い分けます。

ちなみにViva ArmsのZB26は発売までに色々あり、時系列で並べるとこんな感じになります。





・2010年10月頃:

【広報動画:Sneak Peak ZB-26 AEG (HD) - Redwolf Airsoft - RWTV) 】YouTube

Viva Armsが2011年2月発売予定で発表。
例によって発売延期される。

・2011年6月頃:
Viva Arms、開発資金調達の難航により開発中止を発表。
完成している試作品と金型を売りに出す。
後にZETA-LABが金型購入のための契約交渉をする。

・2011年9月13日
ZETA-LABがミリブロでZB26を発売すると発表(ちなみにブレンガンも同時発表)。
しかし、契約が成立していないにも関わらず発表した可能性が濃厚。

・空白期間
Viva Armsが資金調達に成功し開発可能となったため、ZETA-LABへの売却契約不成立。
ZETA-LABの勝手な行動にViva Armsが憤怒した可能性あり。

・2012年2月頃:

【広報動画:Rock ZB-26 Teaser Trailer - Redwolf Airsoft - RWTV】YouTube

突如RockがViva Arms設計のZB26を限定300丁で発売することを発表。
世界中のAirsoftなショップや個人が争奪戦を繰り広げる。

・2012年4月頃:
日本のショップで少数が流通し始める。

・2012年5月11日:
Y.A.S.さんはG氏からの電話連絡を受け、FIRSTに入荷していた2丁の内の1丁を購入。



【参考資料】
・Gunsmithバトン(http://www.gunsmithbaton.com/) / ブログ / ZB26の真実…(2012年3月26日投稿)
・Zeta-Lab生産(http://koko13121.militaryblog.jp/) / ZETA-LAB ZB26とブレンが同時に発行されます(2011年9月13日投稿)





Viva ArmsのZB26を知った時は「KTW製軽機関銃の約1/3の価格で軽機関銃手ができる!」と感激して貯金を始め、開発中止を知った時は落胆し、突然の予約開始に対する資金調達に難航し、早期購入を諦めていた頃にG氏から連絡を受けて閉店直前のFIRSTへ向かい、G氏とK氏から借金して購入にこぎ着けたのは最初の大イベントでしたね
もっとも、その後は内部調整に直面するワケですが、これについては書き始めると長くなりますので別の記事に持ち越します。

前置きが長くなりましたので、そろそろ本題へ行きましょう。






左側面です。


右側面です。
素材はほとんどアルミです。


前から順番に細かく見ていきます。
まずはフラッシュハイダーです。
削り跡がガッツリ残っていますが、それはそれで味が出ています。


フロントサイトです。
外周にテープを貼っていますが、サイドガードの固定方法が「挟むだけ」という構造上、ちょっとした衝撃でもサイドガードが外れてしまい、最悪気付かない内に紛失します紛失した方もいます)。
これはゲームで使用するための応急処置ですが、結局そのままになっています(笑)
実銃には光を取り入れる穴が開いているのですが、旧型は空いていません。
また、フロントサイト基部の固定が非常に甘かったのでシールテープを巻いて隙間を埋め、強固に固定しています。


正面から見たところです。
傾きは写真の状態が最大で、左右に対応しています。


基部にはスプリングがあり、これが開いた状態を維持するテンションとなります。
写真左に見える輪は、スリングのナスカンを通す部分です。


後ろに引いた状態の最大角度です。
銃身はよく見るとテーパーがかかっています(レシーバーから銃口に向かうにつれて、徐々に細くなっていきます)。


前に出した状態の最大角度です。
実銃がどれほど可動するかはわかりませんが、置く場所の地形が少々悪くても対応できる可動域だと思います。

新型ZB26のバイポットは角度を決めるストッパーがないため、油断するとバイポットが動きすぎて本体を地面にぶつけてしまいます。


バイポットを銃身側に畳むとこんな感じです。


しかし、畳んだ状態でも写真のように半分ほど開いています。
実銃では閉じた状態を維持するストッパーがありますが、旧型ZB26では省略されています。

旧型ZB26における畳んだ状態の固定方法が「バイポットが横に開こうとする力を利用しての固定」なので、それを理由に省略されたものと思われますが、この状態の固定は決して固くないため、衝撃を与えるとバイポットが動いて展開状態になります

この問題はテンションの強いスプリングに変えると比較的改善できるでそうです。
新型ZB26は銃身側に畳む方のストッパーがないため、バイポットの開きを閉じることはできてもブラブラします。


キャリングハンドルです。
左右に振れます。
実物では銃身に通している土台に穴が空いていますが、旧型では省略されています。
強度的な問題かもしれません。


キャリングハンドルは曲げた状態と伸ばした状態で固定できます。
伸ばした状態は腰溜め撃ちや、サイトを覗くため銃を目線まで持ち上げる際などで使用されたと思われます。


角度の調整はキャリングハンドルを引っ張ってストッパーを解除してから行います。
新型ZB26は角度固定のストッパーが省略されているため、キャリングハンドルの役目をあまり果たせません。


キャリングハンドルを銃身に固定するストッパーは写真のイモネジだけです。
このイモネジが外れると前後に動いてしまい、残念な状態になります
キャリングハンドルを頻繁に使用していた方でここが破損したという話があったそうなので、酷使は避けた方がいいと思います。


チャージングハンドルです。
電動ガンとしては飾りですが、スプリングが入っているのでコッキング操作を楽しめます。
ちなみに、コッキングハンドル側にあるネジが他と異なっていますが、これはネジ穴が破損した時の処置でこうなっています


実銃では銃身の脱着をするための固定レバーです。
これはロック状態です。


上に上げるとロック解除になりますが、旧型の銃身はこれだけは外れず、別の固定ネジも外すことで初めて外れます。
新型ZB26では実銃と同じ機能が再現されていますが、外れるのはアウターバレルだけでインナーバレルは残ります。
また、不意にレバーが動いて動ロックが解除された際に、電動ガンを落としたという事故もあったそうです


サイトを覗いた状態です。
ボックスマガジンがレシーバーの上にあるので、フロントサイトとリアサイトは左にオフセットされています。


リアサイトはダイヤルを回すことで上下に調整できます。
左右の調整はできません。
写真の状態は下げ切った状態です。


最大まで上げた状態です。


ダイヤルには数字が入っています。


最大状態は「10」です。
数字の範囲は「1~10」ではなく「3~10」となっており、下げ切った状態には数字が入っていません。
ダイヤルを回す際のクリック感はなく、少し固めの蓋を回しているような感じです。
また、ダイヤルが大きいですので、ゲーム中でも微調整がしやすいです。

新型ZB26は上下だけでなく左右の調整もでき、ダイヤル回しも軽くなってクリック感も加わりましたが、ダイヤルの数字は省略されています。


マガジンハウジングにはダストカバーがあります。
上から給弾する構造上、ゴミが入りやすいのでその対策ですね。


スライドするとチャンバーノズルとホップ調整部が見えます。
ダストカバーはスムーズに動くのですが、少々スムーズ過ぎて傾けると動きます。


チャンバーノズルの前にあるイモネジがホップ調整で、イモネジで直接ホップパッキンを押すタイプです。
旧型ZB26においてはここが非常に悪名高いですが、それについても別の記事に持ち越します。


レシーバー裏からはチャンバーが見えます。
実銃で言うところの排莢口ですが、ダストカバーはありません。


クリップはリアルウッドで、素材はラワンです。


トリガー周りです。
セレクターはセーフティーとフルオートのみです。


セレクターを左に動かしたフルオートにした状態です。
実銃ではセレクターを下にするとセミオートになります。


ストックです。
こちらもリアルウッドで、素材はラワンです。
個体差なのかはわかりませんが、私の個体のこのラワンは品質が悪く、何も考えずに使用すると木目に沿って割れてしまう危険があります
また、木製ストックの固定はレシーバー側からの木ネジ2本で行いますが、素材の悪さに加えてネジの長さも足りなかったためネジ穴が崩壊しました
現在は適切な長さのネジに交換し、さらにアンカーと強力な接着剤を使用して強固に固定してます。
ストックを分離させなくても分解結合はできますので、こうなりました。


バットプレート側にあるコレは肩当てです。


上から見るとこんな感じです。


展開した状態です。
実銃では射撃姿勢の維持に役立つ部品ですが、この電動ガンには反動がないので気分用です。
M14にも似たような用途のものがありますので、M14を知っている方には「M14に付いてるアレと似たもの」と説明すればすぐ理解してくれます。


しかしこの肩当て、実銃と比較した場合、角度がかなり浅く、また内側に少々曲がっているものがこちらでは水平です
そして固定が甘く、すぐ前に倒れてしまいます。
これをよく思わなかった方は改良を加えていますが、面倒臭がりな私はそのままにしています

新型ZB26はさらに実銃の形状に近づけた形状となりましたが、肩当てがバットプレートのストッパーになってしまいましたので実用できなくなっています(肩当てを展開するとバットプレートが外れます)。


ストック右側面にあるスリングスイベル周りです。
実銃とはまったく異なる形状をしています。
写真ではパーツの裏に隠れているので見えませんが、スリングスイベルの輪は繋がっていません
気付いていない方がスリングを装着して持ち上げた際、重さに耐えきれずに外れて本体を落とすという事故があったそうです。
ですのでスリングで吊る際は改良する必要がありますが、私の個体では木製ストック自体が負荷に耐え切れず破損すると思います。


バットプレートです。
旧型ZB26はネジ留めです。
新型ZB26は肩当ての解説で述べたように、肩当て自体がバットプレートのストッパーです


ネジを外すと外れますが、私の個体は当初無理やり付けたのかと思うほど固く、かなり強く引っ張らなければ外れませんでした
バッテリーはミニを使用、新型ZB26のようにバッテリースペースは広くなく、バーストコントロールユニットを入れる余裕はありません


バットプレート固定のネジを通すナット(スピンサート)ですが、これの固定が緩かった個体は衝撃でバットプレートごと外れてしまう問題があり、例えばキャリングハンドルを持って移動している最中に外れ、それに気づかず移動し続けた結果どこで落としたのかわからず紛失したという事故もありました

私の個体は幸いネジを締めなくても少々のことでは外れなかったので、この問題には遭遇しませんでした。
それを知って以降は強力な接着剤で固定しています。


続きまして、マガジンです。
最初から3本セットでしたのでお得感がありましたが、予備マガジンが発売されなかったので純正マガジンは3本だけです。
マガジンは東京マルイのM14マガジン系ベースの独自型で、装弾数は約160発、スプリング式のノーマルマガジン(強制給弾マガジン)です。

新型ZB26は多弾マガジンが標準搭載となり、形状もも実銃を意識したものになりましたが、私はノーマルマガジンの方が好みなので旧型ZB26で満足しています。
ノーマルマガジンを作る際も、ベースを選べば安価に済みます。


パッと見るとM14マガジンですが、前後に突起があります。
東京マルイのM14系マガジンにはこの突起がありませんので、使用する際は突起を作る改造が必要です


で、このマガジンですが、こちらも色々と悪名高いです。
理由は「突起がABS製なので、給弾口側の薄い突起が摩耗、破損しやすい」です。
この写真のマガジンも破損したので修復しています。


破損状態です。
破損した突起の欠片があれば何とか修復できますが、このマガジンはゲーム中に破損して欠片も紛失したため元には戻せなくなりました。
私所有のマガジンは3本中2本が破損しました。
対策としては、金属板など、頑丈な素材で新しい突起を作るなどがあります。


この突起はマガジンの脱着で最も負担が掛かります。
何故このような部分を柔いABS製にしたのか・・・開発予算的な問題でしょうか。
私の個体は突起が入るスペースを削ってクリアランスを広げています


後部の突起はマガジンキャッチ側です。
マガジンキャッチは奥に押すと解除されます。





発売当時の日本では、特に日本軍装備をする方々から熱狂的に迎えられて運用された旧型ZB26ですが、特に新型ZB26が発売してからはほとんど見なくなりました。

より完成度の高い新型ZB26に更新した」なども考えられますが、私は理由の1つでこう考えています。





「内部調整の難易度が非常に高い」





ここまでエラそうな文章を並べてきましたが、私の旧型ZB26は「G氏+K氏+某ガンショップ調整品」、悪く言い換えれば「他人に丸投げ調整品」です。

分解初心者が海外製エアガンを購入するのはナンセンス」とよく言われますが、



・ZB26の電動ガンを国内メーカーが出すワケない!
・K.T.W.製の九六式・九九式軽機関銃は敷居が高い!!
・ZB26なら九六式軽機が採用される前の時代から終戦まで使用できる!!!
・他の時代や装備でも応用が利く万能な軽機関銃の電動ガン!!!!
・マガジンも上からだし!!!!! 
・これは買わざるを得ない!!!!!




という勢いが出来上がっている私は聞く耳を持たずに購入しました。

なお、現在の旧型ZB26は元気に動いています。
売り文句は「最低限の調整と修理以外はViva Armsオリジナルの状態を維持している」です。
これは意外と珍しいのでは、と勝手に思っています(笑)

次回! になるのかはわかりませんが、次の旧型ZB26に関係のお題は「恐怖の調整・修理編」でお送りします。



Viva Arms / Rock ZB vz.26 電動ガン(ZB26、チェコ機銃、チェッコ機銃)」はこれで以上です。










ああ、そういえば、旧型ZB26の「電動ガンとしての感想」を書いていませんでしたね。










これからZB26の電動ガンの購入を考えられている方は、新型ZB26の選択をを非常に強くお勧めします。
いえ、新型ZB26を購入してください。

旧型ZB26を購入すると、愛情が無ければ高確率で心が折れます。  

Posted by Y.A.S. at 21:42Comments(0)トイガントイガン本体

2014年12月25日

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 一〇〇式機関短銃 前期型 電動ガン 2012年9月生産型 2014年5月改修版


名称:一〇〇式機関短銃 前期型(Wikipedia
タイプ:電動ガン
メーカー:個人ガンスミスM様
ベース:AGM ステンMk II 電動ガン
全長:約870mm
重量:約2.6kg(マガジン、バッテリー無し状態)
使用バッテリー:ミニ





今回は私が所有する百式一〇〇式機関短銃の電動ガンのご紹介です。
メーカーは個人ガンスミスM様、ベースはAGM製 ステンMk II、モデルは前期型です。

この電動ガンは過去の記事で取り上げていますが、2014年5月に個人ガンスミスM様の元へ里帰りした際に改修を受け、仕様が少し変わりました
(実際はFETを暴走させて機関部が損傷してしまい、修理に出したのが始まりですが)


【過去記事】
個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 一〇〇式機関短銃 前期型 電動ガン

上記の写真が改修前の状態です。
ちなみに個人ガンスミスM様の代表作となる一〇〇式機関短銃 電動ガンの1号機が完成したのは2012年4月、私の個体は同年9月の生産モデルで、数で言うと2号機になります


上がT氏所有の1号機(改修三型にカスタムされています)、下が私の2号機です。

それでは改修後の外観写真を見ていきましょう。


左側面です。


右側面です。

改修前の外観写真はこちらです。


左側面です。


右側面です。
いかがでしょうか?




















答え合わせです。
外装の改修は5ヵ所あります。


まず1つ目の改修部分は銃身周り全般です。


改修前では全体のバランスを取るため寸法を大きめにしていましたが、改修後は現行版の寸法(タナカ製モデルガンに近い寸法)になっています
銃剣の着剣は、手持ちの実物三十年式銃剣末期型で試したところ、最後まで入りませんでした
寸法的には着剣装置を小加工すれば解決する範囲ですが、着剣するつもりはないので現状で問題ありません。
また、改修前のバレルジャケットは塩ビパイプでしたが、改修後は金属製になり、銃身周りはフルメタルとなりました


フロントサイトの形状も変わっています。


改修前は円錐型でしたが、改修後は実銃と同じ長方形型になりました
土台とサイドガードも高くなっています。


右側面から見たバレルジャケット周辺の改修前と改修後の比較です。


2つ目の改修部分はレシーバーのコッキングハンドル周辺です。


改修前はコッキングハンドルがボルト解放位置にあるだけでしたが、改修後は銀色のアルミプレートが入っている溝が追加され、コッキングハンドルの位置は閉鎖位置に変わりました
コッキングハンドルは引き続き無可動ですが、アルミプレートがボルトのように見えますので雰囲気は改修前より一層向上しています


4つ目の改修部分はトリガー周りです。
改修前のトリガーは素材となったAGM ステンMk IIをそのまま使用していましたが、改修後は実銃を意識した形状になりました
それに合わせ、トリガーガードの形状も同じく実銃を意識した形状に変わりました。


5つ目の改修部分はリアサイトの可動化です。


改修前は無可動の固定サイトでしたが、改修後は上下調節ができるようになりました
角度の調整部分は意外なことにゴム製です。


ゴムの抵抗で角度を固定しますが、しっかり固定されますので十分実用的です


このアイディアはイイと思います。

以上が外装における変化です。
次に、内装の改修部分を解説します。


内装の改修部分はセーフティーです。
改修前は物理的にトリガーをロックしてセーフティーを掛けるタイプでしたが、改修後は電気回路を遮断してセーフティーを掛けるタイプになりました
これはセーフティー状態でも通電状態故に、FETが暴走した時の応急処置が配線切断以外なかったという問題を改善するための処置でもあります

破損したFETも個人ガンスミスM様製の新型に交換して頂きました。




関係ない話ですが、「一〇〇式機関短銃を装備した陸軍落下傘部隊装備を、いつかやってみたい」と思っていた時、T氏に先を越された際は正直「やられた!」と思いました(笑)
それっぽい形になっていればいいかな」と思っていた私と異なり、研究に研究を重ねて投資も自作も辞さない不屈のT氏にはとても感服しました。
多分アレで最近流行りのタクトレというものに参加してもイイ線に行くのではないでしょうか。

タクトレ参加者「あの日本兵、スンゲぇタクティカルだぞ!」

いつの日か実際の装備姿を見てみたいものです。

最後に、2014年3月生産型との両側面比較画像を掲載します。

【過去記事】
個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 一〇〇式機関短銃 前期型 電動ガン 2014年3月生産品【突撃!隣のトイガン】







【2012年9月生産型 2014年5月改修版 左側面】


【2014年3月生産型 左側面】


【2012年9月生産型 2014年5月改修版 右側面】


【2014年3月生産型 右側面】





個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 一〇〇式機関短銃 前期型 電動ガン 2012年9月生産型 2014年5月改修版」はこれで以上です。  

2014年12月24日

【一発ネタ】Call of Duty: World at War 日本語版?




【公式トレーラー(YouTube)】

アクティビジョン日本法人の撤退騒動ゲーム自体の内容的な問題なども絡んだ影響なのか、日本では未発売となっている「Call of Duty: World at War(仮称『コール オブ デューティ ワールド・アット・ウォー』、略称『CoD:WaW』『CoD:WW』)」ですが、「もし日本語版が今発売されるとしたら」というコンセプトの基、勝手に日本語版仕様のボックスアートをPC版、PS3版、Xbox360版の各種で作ってみました。



【PC版】


【PS3版】


【Xbox360版】




そういえば海外でCoD:WaW2のボックスアートがリースされたという話はありましたが、どうなるんでしょうかねえ…。


【参考画像:リークされたボックスアート】

仮に事実として、再び第二次世界大戦の太平洋戦線がストーリーで組まれる場合、スクエニがどういった判断を下すかが見物ではあります。
  

Posted by Y.A.S. at 21:42Comments(0)雑記

2014年12月23日

メダル オブ オナー エアボーン エリート兵 軍装考察【ドイツ製ジャガーノート】


2007年に発売されたメダル オブ オナーシリーズ「メダル オブ オナー エアボーン(Medal of Honor: Airborne、MOHA)」のシングルプレイステージ「バーシティ作戦」の終盤に登場して初見プレイヤーを驚愕させ、その次のステージ「高射砲塔」においては一部プレイヤーにトラウマを植え付けたエリート兵(英語版名称:Nazi Storm Elite)」は、包丁をブン投げるコックや板前、弾無制限モードが適応されたパンツァーシュレック兵に続くネタキャラとしてMOHな人達より現在も語り継がれています

コール オブ デューティシリーズで例えるなら2009年発売の「コール オブ デューティ:モダン・ウォーフェア2(Call of Duty: Modern Warfare 2、CoD:MW2)」で初登場した「ジャガーノート(Juggernaut)」でしょうかね?

ちなみに当時日本ではしばしば「ターミネーター」とも呼ばれていました。

S&Tから安価なMG42の電動ガンが発売された時に「エリート兵ごっこができる!」と思われた方もいらっしゃるでしょう。
ということで、今回のお題は「エリート兵のファッションチェックをして再現に必要な軍装品を割り出そう」です。





エリート兵(Nazi Storm Elite)とは?

【参考動画:Medal of Honor Airborne - Nazi Storm Elite w/ Proper Music [HQ]】YouTube

バーシティ作戦の終盤で流れるムービーで装甲列車から突如現れ、MG42をフルオートで腰溜め撃ちして周辺のアメリカ兵達と、これまでのゲームプレイを通じて築いてきたゲームの雰囲気を一気になぎ倒した黒服の一般親衛隊員。
ヘルメットとガスマスクも印象的。

MOHAに登場する敵味方NPCは多くても3発ぐらいで倒れる体力だが、エリート兵のみ場合によっては何十発叩き込まないと倒せず、パンツァーシュレックのロケット弾やガモン爆弾の爆発を直撃させても耐えるという驚異的な高体力を誇る
単体でも十分恐ろしいが、高射砲塔の終盤では短い間隔で複数人現れるため、対処法を知らないと絶望する
日本語版パッケージ裏のインゲーム見本画像で姿が確認できるため、その時点で「こいつは只者ではない」と勘付いた人もいるとか。

ブロンド髪のベリーショートということは判明しているが素顔は不明であり、都市伝説ではボーイッシュな髪型の美少女とも言われている(「明らかに声が男じゃん」という意見について、この説を支持する者は「ガスマスクを被っているからそう聞こえるだけで、本当はすっごく可愛い声だよ、きっと! キュン☆」と反論している)。





ということで早速見てみようと思いますが、日本語版はヨーロッパ版を基にして作られているため、ヨーロッパのレーティング機関を通過しなかった表現は修正されており、エリート兵もその修正が加えられています
そのため、完全な状態のエリート兵の軍装を確認するにはオリジナル版が必要になるのですが、幸いにもオリジナル版とヨーロッパ版の比較をしているサイトがありましたので、そこで確認することができます。

【参考サイト】
Movie-Censorship.com(http://www.movie-censorship.com/) / Medal of Honor: Airborne(http://www.movie-censorship.com/report.php?ID=4483






参考サイトを見ながらエリート兵をチェックして見えてきた「多分これだろう」というリストは以下の通りです。

【頭】
・黒色ヘルメット(M35が妥当?)
・M38ガスマスク FE37型

【上】
・M32一般親衛隊将校用制服 上
・下級中隊指導者(少尉)肩章
・髑髏部隊 下級分隊指導者(伍長) 襟章 垂直外向き型白枠有
・褐色シャツ
・黒ネクタイ
・カフタイトル「Thüringen」
・古参闘士栄誉章
・親衛隊腕章
・金枠高級党員章
・突撃隊体力章金章
・親衛隊将校用ベルト
・親衛隊将校用バックル
・サムブラウンベルト(Iストラップ)
・MG34工具ポーチ(耐熱パッド無し)
背負っているよくわからないケース(後述)

【下】
・M32一般親衛隊将校用乗馬ズボン
・乗馬ブーツ 黒革

【所持武器】
・MG42(ドラムマガジン、MOHAオリジナルのフォアグリップ付き)





「肩章と襟章の階級が一致していない」というツッコミはさておき、エリート兵のモデルになっているのは1937年に編成され、後に「第3SS装甲師団 トーテンコップ」の中核となった「親衛隊髑髏部隊(SS-VT)」の4個連隊の1つ「第3SS連隊 テューリンゲン」と思われます(他は第1SS連隊 ドイッチュランド、第2SS連隊 ゲルマニア、第4SS連隊 デア・ヒューラー)。
しかし、エリート兵が初登場する頃(1945年3月24日)は既にSS-VTが存在していません(親衛隊髑髏大隊が任務引き継ぎ)。

ただ、日本語版(ヨーロッパ版)で黒く塗りつぶされている武装親衛隊の右襟襟章はオリジナル版だと垂直外向きの髑髏(エリート兵と同じデザイン)がありますので、これを第3SS装甲師団の襟章とするならば、エリート兵登場時の所属も第3SS装甲師団なのでは、と無理やり考えています
エリート兵がSS-VTの頃からいたとすれば、あの姿で(MG42はまだありませんのでMG34を携行して?)収容所の警備をしていた可能性もありますので、傍から見たら恐怖の塊です。
また、仮にSS-VTにいたとすれば、昔の黒服を引っ張り出して着用している・・・といったイメージが膨らみます。

MG42の構え方は、一部で「人狼撃ち」とも言われるバイポットを握るスタイルではなく、後付けしたと思われる左横向きのフォアグリップを握っています(ロード画面ではフォアグリップがありません)。


【参考動画:MG-42 sturmfeuer (assault fire)】YouTube

そのパーツは市販のそれっぽいパーツを改造するなり自作するなりで再現可能だと思いますが、強度を確保しないと大惨事になりそうです(汗)


画面を直接撮影したので画質が荒いですが、エリート兵は背中に画像のようなものを背負っています。
これが「背負っているよくわからないケース」です。
最初は予備銃身ケースと思っていたのですが、改めて見ると形状がまったく違います。
エリート兵のアニメーションをよく観察すると、リロード時に左手を後ろに回して新しいドラムマガジンを出すような動作をするので、設定上では予備弾ケースになっていると思われます
しかし、この外観に該当するドイツ軍の装備は、この記事を書いている段階では見つかりませんでした。

これは一体何なのでしょう・・・。
もしかしたらMOHAオリジナル(=実在しない)装備かもしれません。
あと、このケースはスリング類を使わずに背負っているようですが、一体どうやっているのでしょうか?
(まさか黒服と一体化!?)





という感じなエリート兵の装備考察でしたが、エリート兵姿でサバゲに参加したら周りからどんな反応が来るでしょうかね
WWIIドイツ軍チーム「黒騎士中隊」様で時折行われる特殊ルール「エリート兵 vs. その他全員:エリート兵側は相手を全滅させれば勝利、その他全員側はエリート兵に痛いと言わせたら勝利」で遊んだら確実にカオスな展開になると思います・・・。


【参考写真:黒騎士中隊様のエリート兵】



ちなみに、エリート兵の軍装からガスマスク・謎のケース・MG42を外し、襟章を下級分隊指導者(伍長)から下級中隊指導者(少尉)に変更してStG44を装備するとロード画面版の「武装親衛隊指揮官(英語版名称:Waffen Storm Leader)」を、その状態からヘルメットを陸軍戦車兵用M43規格帽(2つボタン)に変更して双眼鏡(タブ付き)・MP40マガジンポーチ左側・ワルサーP38用ソフトホルスター(左側装着)を加えるとゲーム中で戦う版の武装親衛隊指揮官再現できます

武装親衛隊指揮官の襟章と肩章の階級は一致しており、エリート兵の黒服との違いは襟章だけなので、おそらくエリート兵の階級不一致は「武装親衛隊指揮官の黒服テクスチャをベースにしてエリート兵の黒服テクスチャを作った際の編集忘れ」と思われます。

もし誰かに「襟章と肩章の階級が一致していない」と指摘されましたら「MOHAに登場するエリート兵が元ネタです」と返しつつMOHAのプレイを勧めてみましょう(笑)



メダル オブ オナー エアボーンのエリート兵軍装考察【ドイツ製ジャガーノート】」はこれで以上です。  

2014年12月22日

個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【投稿!私のトイガン】


名称:三八式騎銃(Wikipedia
タイプ:エアコッキングガン
メーカー:個人ガンスミスM様
ベース:東京マルイ VSR-10 リアルショック エアコッキングガン
全長:約966mm
重量:2,600g(スリング・マガジン込み)
写真受取日:2014年9月30日(火)
撮影場所:個人ガンスミスM様工房





個人ガンスミスM様から新作の「三八式騎銃(騎兵銃)」の写真を頂きましたのでご紹介します。
開発に関するお話も聞いていますので、それも合わせてお話していきます。


左側面です。
外装各部はタナカ製 三八式騎銃 ガスガンの寸法をベースとし、さらに実銃に近くなるように形状調整が加えられています。
ストックはもちろん木製、リアルウッドです。


右側面です。
銀色に輝くボルトを見ると「ああ、VSR-10かAPS-2をベースにしているんだな」と感じます。


右側面から見た着剣装置周辺です。
タナカ製のこの部分はアウターバレルが実銃より長いため銃剣を着剣しようとすると途中で引っかかってしまいますが、個人ガンスミスM様製の同部分は実銃同様の寸法になっているため、カチッと着剣することができます
素材はアルミで、強度にも問題はありません。
クリーニングロッドはイモネジを外すことで脱着できます。

この部分は六研製の頃から変わっておらず、三八式騎兵銃のトイガンの不思議の1つとなっています。
一説では「寸法を変えて実物銃剣を着剣できないにするための処置」と言われていますが、1971年(昭和46年)に三八式騎銃 モデルガンと同時発売された三八式歩兵銃 モデルガン及び後にバリエーション展開した日本軍小銃の銃身は延長されておらず、タナカ製に至る現在も三八式騎銃だけはそれを貫いています

ちなみに三八式歩兵銃のモデルガン第1号は1965年(昭和40年)発売の中田商店製(製造は旧・ミロク銃器製作所とのこと)だそうです。


左側面から見たリアバンド周辺です。
こちらもアルミ製です。
写真右側の木製ストックにスリットのような隙間がありますが、これはホップ調整用の溝で、ここに六角レンチを入れて調整するそうです
VAR-10と同じ構造でしたら、おそらく六角レンチを差し込み前後に動かすものと思われます。
必要最低限のデフォルメで外観に与える影響も抑えています。


リアサイトはしっかり可動します。
レシーバー左側面にはVSR-10の刻印が残っています。


右斜め上から見たところです。
レシーバーは大胆に加工し、VSR-10の面影はほとんど消えています。


ボルトハンドル周辺です。
セーフティーノブのチェッカリングは省略されていますが、可能な限り実銃の形状を求めた造形となっています。
ボルトハンドルも新規で作られています。

リアルショックをベースに作られた個体では、時折「射撃時の衝撃に部品が耐えられず破損したので衝撃をオミットした」というトラブルを聞きますが、こちらの各部は衝撃に十分耐えられる強度で作られているので気にせずガンガン撃てます。


左斜め後ろからのバットプレート周辺です。
スリングスイベルはフロントバンド同様強度はしっかりしており、実際にスリングを通して吊っても問題ありません。
バットプレートも同様です。
画像では確認しにくいですが、ストックの上下二分割接合も再現されています。


次は給弾ルートについてです。
VSR-10をベースにライフルを作る上での大きな障壁となるのがマガジンで、そのままの構造を使用しようとするとマガジンとマガジンリリースボタンが下側で露出するため、外観に大きな影響を与えます。


それを解決するため個人ガンスミスM様が採用したのはショットシェル式です。
マガジンハウジングと一体化させたベースプレートの近くまで給弾ルートを延長し、ベースプレートを閉めるとショットシェルも隠れるようになっています。
その代償として給弾ルート内での残弾が増えるため残弾処理が少々面倒になりますが、外観に与える効果は絶大です。
ベースプレートをマガジンの蓋にするという方式はK.T.W.製でも採用されていますね。

ただ、K.T.W.製の三八式系列は実銃同様ベースプレートが完全に外れてしまい紛失の危険がある一方、個人ガンスミスM様は九九式系列と同様のヒンジ式にしています

ショットシェルは弾薬盒に無加工でスッポリ入り、嵩張るものでもありませんので携行にも便利ですね


VSR-10ベースにおける多くの試みが新たに搭載された意欲的な作品「VSR-10改造 三八式騎銃 リコイルショック付き」、今後の作品も楽しみです。
個人的にですが、新次元システムをさらに搭載すると「WWII期のボルトアクションライフルでリアルウッド、部品の大部分が金属製、リコイルあり、さらに銃声も聞こえる!」という感じで、より興味深いものになりそうです。











【参考動画:東京マルイ【ガンサウンド搭載】VSR-10 プロハンターG】YouTube











【参考動画:Firing the Japanese Arisaka Type 38 Carbine】YouTube











【陸軍落下傘部隊装備に身を包み、個人ガンスミスM様製 三八式騎銃を構えてご満悦のT氏】





個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 三八式騎銃 エアコッキングガン【突撃! 俺のトイガン】」はこれで以上です。  

2014年12月04日

WWIIドイツ陸軍 迫撃砲運用考察 射撃号令編


【元画像:YouTube動画「german mortar team in action」からのキャプチャー】

今回は迫撃砲運用の中における、射撃号令に的を絞って考察してみようと思います。
前回の記事でも大まかな号令を解説しましたが、もう少し深く見てみましょう。

【前回記事】
WWIIドイツ陸軍 迫撃砲運用考察 sGrW34射撃編



色々探し回っている最中にドイツ語版Wikipediaの記事「Granatwerfer 34」で射撃号令に関する記述がありましたので、該当箇所を引っ張ってきました。



【参考資料】
・ドイツ語版Wikipedia記事「Granatwerfer 34」(http://de.wikipedia.org/wiki/Granatwerfer_34) / Bedienung



Schütze 1 „Feuerbereit“,
Truppführer: „350(Meter) ein Schuss-Feuer frei!“;
Schütze 1: „Abgefeuert“.
Truppführer: „40 nach rechts-50 kürzer-ein Schuss-Feuer frei!“;
Schütze 1:„Abgefeuert“.


※読みやすいように改行を入れています。



前回記事で扱った動画で聞き取ったドイツ語号令と異なる部分がありますね。
また、こちらには次弾射撃前の修正指示もありますが、同じく前回記事で参考資料にしたスペインの第5降下猟兵連隊第I大隊チームの記事に記載されている例文と言い回しが異なっています。

さて、ドイツ語版Wikipediaの方の例文の直訳するとこんな感じでしょうか。



兵1: 射撃準備よし。
分隊長: 350m、単発、自由射撃!
兵1: 発射完了。
分隊長: 右40度、距離50引け、単発、自由射撃!
兵1: 発射完了。

「兵1(Schütze 1)」という表記についてですが、1940年2月15日版のsGrW34運用マニュアル「H. DV.104: Die Uusbildung am f. Gr. Werfer 34 (81mm)」には兵の表記で「Schütze 数字(1~5)」というのがありますので、それに則った表記と思われます。


【元画像:YouTube動画「WW2 German Army 8cm Mortar Fire - GrossDeutschland」からのキャプチャー】

「Schütze 1」は画像の迫撃砲の左にいる人物(調整手)を示します。
ちなみに「Schütze 2」は迫撃砲の右で膝立ちしている人物(装弾手)、「Schütze 3」はその手前で視線を下げている人物(装弾助手、砲弾管理)です。

【参考資料】
・FallschirmJäger Regiment 5, I Kompanie (http://www.fjr5.es/) / Ultimas entradas / 8-cm Granatwerfer 34



次に、前回記事で扱った号令も含めて一連の号令の流れをイメージしてみました。
「Abgefeuert(発射完了)」は使いどころが特定できませんでしたので省いています。
画像は前回記事で使用した写真を流用します。





~準備中~


Schütze 1: Feuerbereit.(射撃準備よし。)

~命令待ち~


Truppführer: Achtung. Feindliche Infanterie. 200 Meter. (注目。敵兵発見。200メートル。)
Schütze 1: 200 Meter.(200メートル。)※復唱
Truppführer: Ein Schuss, laden. Feuer frei.(単発、装填。自由射撃。)
Schütze 1: Ein Schuss, laden. Feuer frei. (単発、装填。自由射撃。)※復唱

~調整中~


Schütze 1: Fertig.(準備完了。)
Truppführer: Los.(行け。)


~射撃、次弾準備~


Schütze 1: Fertig.(準備完了。)

~命令待ち~


Truppführer: 40 nach rechts-50 kürzer-zwo Schüsse-Laden. Feuer frei.(右40度、距離50引け、2発、装填。自由射撃。)
Schütze 1: 40 nach rechts-50 kürzer-zwo Schüsse-Laden. Feuer frei.(右40度、距離50引け、2発、装填。自由射撃。)※復唱

~調整中~


Schütze 1: Fertig.(準備完了。)
Truppführer: Los.(行け。)


~2発射撃、次弾準備~


Schütze 1: Fertig.(準備完了。)

~射撃終了~


Truppführer: Feuerpause.(射撃終了。)





いかがでしょうか。
それっぽい感じになりましたかね?

ちなみに陸上自衛隊での例はこんな感じです。


【参考動画:陸上自衛隊 96式自走120mm迫撃砲】YouTube

調べる前までは「イベント当日は一体何をするのか?」と不安がイッパイでしたが、断片的とはいえ、どのような運用をしていたのかがわかってくると楽しみが膨らんできましたね
引き続き、色々調べてみましょう。



WWIIドイツ陸軍 迫撃砲運用考察 射撃号令編」はこれで以上です。
  

2014年12月01日

WWIIドイツ陸軍 迫撃砲運用考察 sGrW34射撃編


今回はドイツ軍の8cm迫撃砲「sGrW34schwerer Granatwerfer 34)(Wikipedia記事)」の撃ち方についての考察です。

次回のWWIIイベントで迫撃砲部隊に所属することになったのですが、予備知識ゼロでイベント当日を迎えて迫撃砲運用訓練を受けるよりは何かしら頭に叩き込んでおいた方が効率がいいと思い、調べてみることにしました。
一言で運用と言っても一人で運用する訳ではなく、持ち運びその他色々と絡んできますが、ひとまず迫撃砲設置後の射撃場面を主にして見ていこうと思います。
まずは参考資料の選定です。





【参考動画:german mortar team in action】YouTube

この動画は海外のドイツ軍な人が行っている迫撃砲運用動画です。
敵の発見から始まり、目標までの距離及び射撃角度の測量、砲兵への指示、射撃までの一連の動作が映っています。
武装親衛隊ですが、多分陸軍とも同じでしょう。

文章系ではスペインで活動するドイツ空軍チーム「FallschirmJäger Regiment 5, I Kompanie(第5降下猟兵連隊第I中隊)」を参考にします。
こちらも空軍での例ですが、こちらに記載されている内容と上記動画で実演している内容がほぼ一致していますので、多分陸軍も同じでしょう、ということで話を進めます。

【参考資料】
FallschirmJäger Regiment 5, I Kompanie (http://www.fjr5.es/) / Ultimas entradas / 8-cm Granatwerfer 34



それでは映像を複数回キャプチャーして製作した静止画を交えつつ流れを見てみましょう。






【1/6】
左から1人目と2人目の人物が観測中です。
左端の人物は測距儀、その隣の人物は砲隊鏡を使用しています。
動画の冒頭では測距儀側が「Achtung. Feindliche Infanterie. Zwohundert Meter.(注意。敵兵発見。200m。)」と報告します。


【2/6】
砲隊鏡側は砲兵側に「Zwohundert Meter.(200m。)」と報告し、規格帽を被る兵はその報告を復唱しながら迫撃砲を調整します。


【3/6】
砲隊鏡側は「Eins Schuss, laden.(単発射撃、装填。)」と命令し、砲弾装填手は砲弾を握って砲口近くまで移動させ、調整側は射撃態勢が整い次第右拳を上げながら「Fertig.(準備完了。)」と報告します。


【4/6】
砲隊鏡側からの「Feuer.(撃て。)」の命令で装填手は砲弾を砲口から落とし射撃、周りは射撃に対する退避体勢を取ります。


【5/6】
射撃完了後、調整側は何かを回していますが、よくわかりません・・・。
おそらく次弾装填に向けての準備操作をしていると思われます。


【6/6】
調整側は操作が終わり次第右拳を上げながら「Fertig.(準備完了。)」と報告します。
以降は「【1/6】」に戻って再射撃に移るか、射撃終了です。
動画の最後では何かを命令していますが、聞き取れずわかりませんでした(動画の流れで予想すると「射撃終了」でしょうか?)。





こんな感じです。
動画を見終わった後の関連動画で別のドイツ軍な人の迫撃砲運用動画がありましたので、それも見てみましょう。




【参考動画:WW2 German Army 8cm Mortar Fire - GrossDeutschland 】YouTube

この動画に登場するドイツ陸軍は歩兵師団グロースドイッチュランドですね。
射撃だけではなく、迫撃砲設置作業と撤収作業の映像もあります。

それではこちらの動画もシーン別の静止画にして見てみましょう。






【1/4】
目標観測は右端の下士官が双眼鏡で行っています。
私の聞き取り能力の関係で何メートルと言っているのかはわかりませんが、距離以降の命令は「Twei Schüsse. Feuer frei.(2発射撃。自由に撃て。)」と続いています。
迫撃砲から見て右側の兵は、下士官からの命令を復唱しながら調整します。


【2/4】
調整完了後、迫撃砲から左側の兵(装填手)は砲口近くまで砲弾を持って行き、下士官に「Fertig.(準備完了。)」と報告します。


【3/4】
下士官からの「Los.(行け。)」の合図で射撃し、射撃前に周りは退避体勢を取ります。
2発射撃の命令が出ているので迫撃砲は再装填して2発目を射撃します。
2発目のタイミングについては、「Feuer frei.(自由に撃て。)」となっているので装填側に任せていると思われますが、迅速に2発目を射撃します。


【4/4】
Feuerpause.(射撃終了)」の命令が出ましたので射撃を終了します。
参考資料ではこの後に迫撃砲及び各使用品の状態確認を行い、問題がある場合は報告することになっているようです。
なお、何らかの理由で射撃を中止する場合は「Stopfen.」と言うそうです。





かなり大雑把なまとめ方になりましたが、部隊や状況などによっては色々変わるでしょうけども、基本はこんな感じだと思います。
迫撃砲部隊に配属することになるとはこれっぽっちも思っていませんでしたので聞いた当初は大いに驚きましたが、よく考えれば、持ち主でもないのにこのような機会に出会うのは貴重ですので、やるからにはカッコよくキメたいところです
ちなみに予定では迫撃砲は射撃演出だけでなく、実際に(もちろん安全な)模擬弾を敵部隊にガンガン撃ち込むことになっていますので、「直接交戦する友軍歩兵部隊の明暗」にも関わります。

これは緊張しますね(汗)

WWIIドイツ陸軍 迫撃砲射撃の流れ考察 sGrW34編」はこれで以上です