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Posted by ミリタリーブログ at

2014年09月23日

【続】WWIIドイツ軍 サスペンダー類と肩章の関係考察(実演有)


前回記事:WWIIドイツ軍 サスペンダー類と肩章の関係考察

「サスペンダー類は肩章の下から通すのが制式な着用法だろう」という答えを出した前回の記事ですが、後日某高名な狼氏よりとある質問を受け、そこまで考えておらず「わからない」でその日を済ませてしまいましたので、改めて調べることにしました。
前回同様、「サスペンダー類」は重装サスペンダー前提で進めます





さてさて、その「考えていなかった」内容ですが、それは「重装サスペンダーに肩章を通す場合、(1) 肩章のループの間から通すのか、(2)野戦服と肩章の間から通すのか」です。

わかりやすいように写真を掲載します。






(完成図)肩章の下から重装サスペンダーが通っている状態


(1) 肩章と肩章を折り返した部分の間から通した状態


(2)野戦服と肩章の間から通した状態





こんな感じです。
それでは当時の写真を見てみましょう、と言いたいところなのですが、この部分が明確に写っている写真はこの記事を書いている段階では発見できませんでした。
肩章の下部は影で黒くなっているため確認できません。
ですが、それだと「わかりませんでした」で終わってしまうため、根気よく探した結果、「多分こうなっているだろう」という写真を2枚見つけましたのでご紹介します。






【元写真:海外フォーラムから拾ってきた写真】
1枚目です。
M40野戦服と、略帽で兵科を示す山型を確認できることから1940年春~1942年9月辺りの間に撮影されたものと思われます。
中央の二人は肩章の下から重装サスペンダーを通していますね。
注目するのは左に写る略帽を被った兵です。
該当部分を拡大し、さらに画質を変えてみましょう。


拡大したものです。
写真真ん中の肩章の折り返し部分に注目してください。


赤線を加えてみました。
この赤線は折り返した肩章の縁です。
明確に見える部分はここまでですが、その部分の湾曲具合から推測すると、重装サスペンダーはこの赤線より下、つまり「(2)野戦服と肩章の間から通した状態」のように見えます。


【元写真:海外フォーラムから拾ってきた写真】
2枚目です。
元写真を誤って消去してしまい、どこで拾ったのかも忘れてしまいましたので掲載するのは別の場所で使用した編集後の写真になります。
矢印で拡大した部分。同じく肩章の折り返し部分周辺に注目してください。


同じく赤線を加えてみました。
1枚目の写真より明確に見えると思いますが、この赤線の部分は肩章の縁に当たると思います。
そしてこれを基に考えると、この写真も重装サスペンダーが下、「(2)野戦服と肩章の間から通した状態」になります。







写真2枚だけで検証するのはどうかと思われるでしょうが、Google先生で探しまくった結果「都合よくそれっぽいのが写っている写真はこの2枚しか見つからなかった」ので勘弁してください…。
ひとまず今回の個人的ま答えとしましては、「『(2)野戦服と肩章の間から通した状態』が正式な装着法だろう」とします。

考えてみたのですが、「(1) 肩章と肩章を折り返した部分の間から通した状態」では動いた時に重装サスペンダーと肩章が擦れて肩章が痛むかもしれませんね

【続】WWIIドイツ軍 サスペンダー類と肩章の関係考察」はこれにて以上です。