2014年09月24日
WWIIドイツ軍 ヘルメット用偽装網代用 雑嚢ストラップ ヘルメット装着方法(実演有)
今回はドイツ軍における、雑嚢のストラップをヘルメットの偽装網として代用する際の装着方法のお話です。
ヘルメットを偽装するために使用する偽装網(ネット)はもちろんドイツ軍でも採用されていますが、支給されていない部隊でヘルメットに偽装を施す必要がある場合はそれに代わるものが使用されます。
その一つが雑嚢のストラップです。
野戦装備においては特に出番がない雑嚢ストラップですが、これをヘルメットに巻くことで偽装網の代用品になります。
ですが、ただ単にストラップをヘルメットの外周に沿ってグルグル巻くのではなく、一定の決まりがあります。
巻き方が軍で規定されているのかはわかりませんが、当時の写真でも多く見られる一般的な巻き方をご紹介します。
用意するものはヘルメットと雑嚢ストラップです。
ちなみにヘルメットはS&GRAF製のM42ヘルメット、雑嚢ストラップは東ドイツ軍の実物(代用品)です。
まずは雑嚢ストラップの長さを一番長い状態に調整します。
次に雑嚢ストラップの取り付けですが、調整金具から遠い方の引っ掛け金具をヘルメットの側面に引っ掛けます。
位置は後で調整できますが、大体チンストラップより少し後方です。
写真では右側面に引っ掛けていますが、右側面が起点のもとの、左側面が起点の二種類があります。
今回は右巻きで行いますが、方向はおそらく部隊で統一されていたと思われます。
それとですが、金具を引っ掛けるとヘルメット側のその部分の塗装がガリガリ削れ、傷も入りますので気になる方はご注意ください。
雑嚢ストラップを反対側まで引っ張り、大体の位置で折り曲げてヘルメットの後方に行くようにします。
反時計回り、左回りで一周巻き付けます。
もう片方の引っ掛け金具を雑嚢ストラップの隙間に通し、ヘルメットの左側面に金具を引っ掛けます。
位置は反対側と対になる方がいいと思います。
雑嚢ストラップの位置を調整し、長さ調整金具でしっかり締め付ければ完成です。
正面から見た完成図です。
右側起点の場合は雑嚢ストラップの調整金具がヘルメット前面に来ます。
左側起点の場合は後方に来ますが、こちらは金具が前面に来ないようするための巻き方かもしれませんね。
右側面です。
外周を回る雑嚢ストラップは上から通ります。
背面です。
左側面です。
上面です。
上面を通る雑嚢ストラップはヘルメット中央を通るようにするといいですね。
これで巻き付けは完成です。
後はストラップの隙間に草を入れたりして偽装を施します。
何も偽装せず雑嚢ストラップをヘルメットに巻いている当時の写真もありますが、単に偽装していないのか、何かの識別なのか、別の意味があるのかはわかりません…。
ただ、ヘルメットの外観が特徴的になりますのでサバゲなどにおいては個性が出るかもしれませんね。
これにて「WWIIドイツ軍 偽装網代用 雑嚢ストラップ ヘルメット装着方法」のご紹介は以上です。