2014年07月18日
個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 十一年式軽機関銃 電動ガン【突撃!隣のトイガン】
名称:十一年式軽機関銃(Wikipedia)
タイプ:電動ガン
メーカー:個人ガンスミスM様
全長:約1,100mm
重量:約8kg
発見日:2014年5月3日(土・祝)
発見場所:埼玉県 デザートストーム川越(ウェブサイト)
WWII軍装サバゲ「PHS-4」で久しぶりにお会いた個人ガンスミスM様に「アレって持って来てますか?」と質問したところ、「もちろん持って来てますよ」と即答されて数分後に現れたのが、今回ご紹介する十一年式軽機関銃の電動ガンです。
完成を知った当時は「(失礼ながら)これを作るとは思わなかった」と本気で驚いた大型品です。
ちなみに私が現在知る限りの十一年式軽機関銃のメーカー製トイガンは、2009年前後に発売されたと思われるエルベ・ヴェルケ製デコガン(ABS樹脂製、2014年7月現在再生産予定なし)、2012年に一部で開発開始を噂され一部で開発中止や開発継続を噂されているCAW製電動ガン(全金属削り出し製)、2012年頃から2014年7月現在も徐々に開発が進んでいるらしいアドベン(ADVEN)製デコガン(ABS樹脂、一部金属製)の3丁があります。
CAW製 十一年式軽機関銃 電動ガンの噂の発端は「ヒストリカル系サバゲー」という掲示板(http://pathoss.webdeki-bbs.com/、現在は消滅、Internet Archive版はこちら)で投稿された下記の内容と思われます。
以下該当記事の転載です。
[273] 驚き情報入電!! Name:MCmiyamoto Date:2012/03/17(土) 12:27
この前の皇軍戦にCAWの本郷社長がいらっしゃって
いたのは皆さんお気づきだとは思いますが
その際刺激を受けられたのか「おう、宮本、十一年式作るぞ」なんて事を、「はははまたぁ」なんて
その場は・まぁお酒入ってましたし・・・
そしたら昨日
「CAW 十一年式フル金属削り出しで製作正式決定だから、しかも実銃採寸キッチリするから」
だって、えええええぇ
本郷社長の場合CAWの名前を出した以上本気です。はぁぁぁスゲ〜
続報入りましたらまたココで、
本郷社長よりのメッセージ
「南部十四年式発売となりました、皆さんお買い上げ宜しくお願いします、なおショップには96式軽機
の在庫が御座います、今ならセットにてお得に
販売します。」とのことです。
該当記事の転載は以上です。
2012年3月17日の書き込みで「この前の皇軍戦」に該当するには3月11日に開催されたパトスプロジェクト主催のWWIIイベント「皇軍魂」ですね。
別ソース(2012年4月28日掲載)によると「CAW直販のみの200丁限定、予価36万円」とあり、さらに探して見つけた別ソース(2012年12月28日掲載)によると「開発は頓挫した」、もう少し探して見つけた比較的新しい別ソース(2013年11月5日掲載)によると「開発が延びているらしい、メカボは自社製との噂」とありました。
CAW公式サイトでは一切触れられていない十一年式軽機関銃の電動ガンですが、水面下で開発が進んでいるのでしょうか。
情報が出ているからには大元のソースがあるはずですが、この記事を書いている時点では一切わかりませんでした。
今後の続報に期待しましょう。
話が完全にCAW製の方に行ってしまっているので話を元に戻しましょう。
改めまして、こちらが個人ガンスミスM様製の十一年式軽機関銃の電動ガンです。
完成は確か2012年12月頃だったと思います。
素材はアルミで木部はリアルウッドです。
右側面です。
ご覧の通り大部分がアルミの塊なので、重量は8kgに達します。
放熱フィンの形状も1つ1つ丁寧に造形されています。
銃身の途中にあるカバーのようなものは、銃身を手で持つ際に添える革製防熱カバーです。
右斜め後方です。
グリップが細く、自らの重さで折れてしまいそうですが、見た目に反して頑丈です。
後ほど述べますが、ストック内にバッテリーを入れる構造でないのが強度確保の1つだと思います。
ストック部分は実銃通り、右側にオフセットされています。
オフセットされている理由も後ほどご紹介します。
左前斜めです。
銃口付近の放熱フィンもしっかり再現されています。
二脚の開閉は実物ではテンションがありますが、こちらの電動ガンは二脚の基部にあるネジの締め具合で固定と解放を行います。
強度については一度衝撃で折れてしまったそうですが、作り直した際に見直しされて強度が向上しています。
現在は通常使用する分にはまったく問題ない強度です。
左側面の後方です。
給弾ホッパー後方のコッキングハンドルは無可動ですが形状を再現しています。
それにしても給弾ホッパーの存在感が大きいですね…。
給弾ホッパー周りです。
実銃では三八式歩兵銃でも使用されている三八式実包の減装弾仕様をクリップごとホッパーの中に最大6個(合計30発)入れられる構造ですが、この電動ガンではマガジンハウジング兼バッテリーケースとなっています。
給弾ホッパーの形状の関係で使用できるバッテリーは小型なものに限られます。
マガジンは当初ショットシェル仕様でしたが、後にゼンマイ式多弾マガジンに変わりました。
さらに内部には連射速度調整回路も搭載されており、実銃の連射速度(毎分500発、毎秒約8.3発)も再現できます。
少々見にくいですが、写真の給弾ホッパーの上にリアサイトが写っています。
このリアサイトは給弾ホッパーの位置の関係でレシーバー右側面にオフセットされていますが、それにより前述のストックも右にオフセットされています。
リアサイトは確認していませんが、おそらく上下調整機能が可動します。
イベント終了後の片付け中に十一年式軽機関銃を構えて遊ぶ私です。
この電動ガンの持ち主は例の如くT氏ですが、T氏からのお話によると「個人ガンスミスM様が参考書にしている銃器本で十一年式軽機関銃のことを知り、図面を引き始めて、いつの間にか完成していた」という流れだったそうです。
T氏も「これ本当に作れるのですか?」と疑問に思っていたそうですが…現物を見た際は私と同じく大いに驚いたことでしょう。
ちなみにベースは東京マルイ製 P-90 電動ガンだそうですが、PDW(個人防衛火器)がLMG(軽機関銃)に大変身ですね(全長約2.1倍、重量約3.7倍)。
個人ガンスミスM様の意欲と技術に改めて脱帽しました「個人ガンスミスM様製 フルスクラッチ 十一年式軽機関銃 電動ガン」のご紹介は以上です。